アスクルは12月9日、同社を装ったフィッシングメールが確認されているとして注意を呼びかけた。「ランサムウェア被害に伴う返金」などの件名で、支払情報の入力などを求める内容。フィッシング詐欺とみられ、リンクのクリックなどを行わないよう求めている。
件名は、「ランサムウェア被害に伴う返金」「損害賠償の案内」「定期アカウント確認のお願い」など。
アスクルの社名やドメインに似たアドレスを使い、支払情報の入力やパスワード変更、URLのクリックなどを求める不審なメールが確認されているという。
同社は「メールで支払情報や認証情報の入力を依頼することはない」と説明。「当社とは一切関係がない」として注意を呼び掛けている。
また、アスクルのロゴやサービス名を無断で利用したなりすましサイトの存在も確認している。「情報登録やファイルのダウンロードを求めるなど、利用者を不正な画面へ誘導する可能性がある」として、アクセスしないよう注意を呼び掛けている。
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