xAI、200億ドル(約3兆円)調達 NVIDIAも出資で「Grok 5」開発を加速
イーロン・マスク氏のxAIはシリーズEラウンドで200億ドルを調達した。NVIDIAやCiscoも参画した。調達資金は100万基超のGPUを擁するスーパーコンピュータ「Colossus」の拡張と、次世代モデル「Grok 5」の開発に充てられる。
イーロン・マスク氏率いる米AI新興企業xAIは1月6日(現地時間)、シリーズE資金調達ラウンドで200億ドル(約3兆1400億円)の資金を確保したと発表した。当初設定した150億ドルの目標を大幅に上回る規模となった。
出資者にはValor Equity Partners、StepStone Group、Fidelity Management & Research Company、Qatar Investment Authority(QIA)、MGX、Baron Capital Groupが名を連ね、戦略的投資としてNVIDIAやCisco Investmentsも参加している。
今回の募集枠を拡大した巨額調達により、高性能GPUクラスタをはじめとするコンピューティングインフラの拡充や、AIモデル開発および研究を加速させる計画だ。
xAIは2025年、データセンター「Colossus I/II」でNVIDIAの「H100」換算で100万基以上の演算リソースを運用し、言語モデル「Grok」シリーズや音声AI「Grok Voice」、画像・映像生成モデル「Grok Imagine」などの開発を推進してきた。現在は、1.5Mトークンのコンテキストウィンドウと高度な推論能力を備える次世代モデル「Grok 5」をトレーニング中であり、2026年第1四半期中の投入を目指している。
2025年5月のX買収を経て、xAIは現在、約6億人の月間アクティブユーザー(MAU)を擁するプラットフォームとAI技術の垂直統合を進めている。マスク氏は、テネシー州メンフィスでの第3の拠点取得も示唆しており、将来的に2GW級の電力キャパシティを確保することで、AIインフラにおける圧倒的な優位性を確立する構えだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
X日本法人、“性的加工”で波紋のAI「Grok」巡り警告 違法者はアカウント凍結&法的措置も
米Xの日本法人であるX Corp. Japanは、Xで利用できる生成AI「Grok」で違法なコンテンツを作成しないよう警告した。
NVIDIA、次世代AIプラットフォーム「Rubin」量産開始 推論コストを10分の1へ
NVIDIAは、次世代AIプラットフォーム「Rubin」の量産開始を発表した。GPUやCPUなど6つの新チップを“extreme codesign”で一体化。先代Blackwell比で推論コストを10分の1に低減する。2026年後半に提供開始予定で、OpenAIやxAIなど主要各社がこぞって採用を表明した。
「Grok 4.1」リリース 感情表現や対話能力を強化、ユーザー選好度も向上
xAIは「Grok 4.1」を発表した。新たな手法で創造的・感情的な対話能力を強化したという。LMArenaベンチマークでは推論モードが1位を獲得し、従来モデルよりユーザー選好度が64.78%向上した。幻覚(ハルシネーション)も低減させたとしている。
xAI、米国防総省との2億ドル契約で「Grok for Government」提供へ
米国防総省はAI導入加速のため、xAI、Googleなど4社とそれぞれ2億ドルの契約を結んだと発表。これを受けxAIは、政府向けAI製品スイート「Grok for Government」の提供を表明した。最新モデル「Grok 4」などが含まれるという。
