マスク氏の「ChatGPT」批判にアルトマン氏が応戦 Teslaの事故死数で反撃
イーロン・マスク氏が「ChatGPTが9人の死に関連している」との未確認情報を拡散し、利用中止を呼びかけた。これに対しOpenAIのサム・アルトマンCEOは、Teslaのオートパイロットによる50人超の事故死を引き合いに反論。「Grok」「論じる気にもならない」とし、「相手を責める言葉は自分自身の露呈だ」と述べた。
米Xおよび米xAIのオーナーであるイーロン・マスク氏は1月20日(現地時間)、競合する米OpenAIの「ChatGPT」について「大切な人にはChatGPTを使わせないようにしよう」とポストした。これに対し、OpenAIのサム・アルトマンCEOが数時間後、マスク氏の投稿を引用する形で痛烈な反論を行った。
マスク氏のポストは、Xの非公式広報的な役割を果たす常連ユーザー「DogeDesigner」のポストのリポストだ。その内容は「速報:ChatGPTがその使用に関連する9件の死亡と結びつけられ、5件ではそのやり取りが自殺による死亡を引き起こしたとされ、10代や成人を含む」というものだが、具体的な根拠やソースは示されていない。
これに対し、アルトマン氏は「ChatGPTの制限が厳しすぎると不満を言う人がいる一方で、今回のようなケースでは規制が緩すぎると主張する人もいます。約10億人がChatGPTを利用しており、その中には非常に不安定な精神状態にある人もいるかもしれません。私たちは引き続きこの問題の解決に全力を尽くし、最善を尽くすという大きな責任を感じていますが、これらは悲劇的で複雑な状況であり、敬意を持って扱われるべきです」と語った。
アルトマン氏はさらに、マスク氏が率いる米Teslaの安全性に矛先を向けた。「オートパイロット関連の事故で50人以上が亡くなったそうですね。私も一度だけオートパイロット搭載車に乗ったことがありますが、Teslaがあんなものをリリースしたとは到底思えない、というのが率直な印象でした」と述べた。
さらに、「Grokに下されているいくつかの判断については、ここで論じる気にもなりません」と付け加え、「相手への非難は自己暴露だと言われていますが、ここまで来ると行き過ぎですね」と、マスク氏の言動は自分自身の不備を棚に上げたものだと強く示唆した。
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