NVIDIA、CoreWeaveに約3100億円出資 次世代「Rubin」基盤のAIデータセンターを5GW規模で構築へ
NVIDIAは、AIクラウドのCoreWeaveに20億ドルを出資し、提携を強化した。2030年までに5GW規模のAIデータセンター構築を目指し、次世代の「Rubin」プラットフォーム等を優先導入する。
米NVIDIAは1月26日(現地時間)、AI向けクラウドを手掛ける米CoreWeaveに20億ドル(約3100億円)出資したと発表した。同社のクラスA普通株式を1株87.20ドルで購入した。両社の協業を拡大し、CoreWeaveが2030年までに5GW(ギガワット)規模の「AIファクトリー」(AIデータセンター)を構築する計画を加速する。
これにより、CoreWeaveはNVIDIAのアクセラレーテッドコンピューティングを用いてAIファクトリーを構築、運用し、NVIDIAは土地や電力などの調達を支援する。技術面では、NVIDIA RubinプラットフォームやVera CPU、BlueFieldストレージシステムなど、複数世代のNVIDIAインフラをCoreWeaveの基盤に展開していくとしている。
また、CoreWeaveのAIネイティブなソフトウェアと参照アーキテクチャ(SUNK、CoreWeave Mission Controlなど)をテスト・検証し、相互運用性を高めつつ、NVIDIAのクラウドパートナーや企業顧客向けの参照アーキテクチャへの組み込みも視野に入れる。CoreWeaveのマイケル・イトラターCEOは公式ブログで、AIが実験段階から本番運用へ移りつつあるという認識を示し、性能、スケール、耐久性のあるインフラ整備が重要になると述べた。
CoreWeaveは2017年創業のニュージャージー州リビングストンに拠点を置くクラウドインフラ企業。当初は「Atlantic Crypto」という名称で暗号通貨マイニングを目的に設立されたが、その後GPUを活用した高性能コンピューティングサービスへと事業を転換し、特にAIインフラ向けのGPUクラウド提供に特化してきた。昨年3月にNasdaq市場へ上場している。昨年9月には米OpenAIとの契約を224億ドルに拡大すると発表している。
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