ニュース
“鳥肌が立つ音楽”を選べる「脳波選曲システム」、慶應大などの研究グループが開発
音楽を聞いているように感じる「鳥肌が立つような強い快感」を高めるため、脳波を使って選曲するシステムを、慶應義塾大学とVIE社などの研究チームが開発した。
音楽を聞いて感じる「鳥肌が立つような強い快感(鳥肌感)」を高めるため、脳波を使って選曲するシステム「Chill Brain-Music Interface」(以下、C-BMI)を、慶應義塾大学とVIE社(神奈川県鎌倉市)などの研究チームが開発した。脳波選曲されたプレイリストは、実際に音楽の快感を高めたという。
音楽を聴いて深く感動したとき、しばしば鳥肌感を経験するが、音楽の感じ方や脳の反応には個人差が大きく、全ての人に共通して鳥肌感をもたらす楽曲を提供することは困難だった。研究チームは、VIEが販売しているイヤフォン型の脳波計を用い、個人の脳波データに基づいて選曲を最適化。各リスナーの快感度を、楽曲の音響特徴量から予測するモデルを構築した。
さらに、音楽聴取中にリアルタイムで計測した脳波から快感度を解読し、その情報と楽曲の特徴量をもとにモデルを随時再訓練・更新。快感度が高いと予測された楽曲を自動的に選曲したプレイリストは、他のプレイリストと比較して鳥肌の発生回数や快感の評価が有意に高くなったという。
研究チームは今回の成果を「脳波に基づいて『個人が最も感動すると予測される楽曲』を選び出すという、かつてないパーソナライズドな音楽体験の実現に向けた重要な一歩」とし、今後はエンターテインメント分野や音楽療法などへの応用を検討していく。
研究成果は1月5日付けで国際学術誌「iScience」で公開された(論文)。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
関連記事
音楽に感動したときの鳥肌を他人と共有するデバイス、慶應大の研究チームが開発
慶應義塾大学の研究チームは、音楽の演奏を聞いている人の鳥肌を検出し、他の人に共有するシステムを開発した。
今年は観測史上“最も暑い夏”になるかも──JAMSTECの「地球シミュレータ」、エルニーニョ現象の発生を予測
JAMSTECは、スパコン「地球シミュレータ」を使った最新の予測結果として、今年の夏にエルニーニョ現象が発生する可能性があると公表した。
都会の鳥はなかなか逃げない、は本当だった 科博がスズメなど7種で実証
文化庁は27日、東京都心に生息する7種の鳥類について、自然環境に生息する同種の個体よりリスクを回避しない傾向があることが実証されたと発表した。
紙の出版市場がついに1兆円割れ 電子書籍は2.7%増もコミック急減速
出版科学研究所は26日、2025年の出版市場をまとめた「出版指標」を発表した。紙の出版物は4.1%減の9647億円と1976年以来、初めて1兆円を割り込む結果となった。
まさに神アプデ……「あつまれ どうぶつの森」を久しぶりに遊んだマンガ家が感じた6年分の進化と変わらぬ楽しさ
任天堂の人気ゲーム「あつまれ どうぶつの森」の最新アップデートが1月15日に配信されました。発売から6年目の新要素、そしてSwitch 2版の進化もチェックしてみました。

