30万円を切る“RED”? 「Nikon ZR」はガチのシネマカメラだけど静止画撮影も優秀だった:荻窪圭のデジカメレビュープラス(5/7 ページ)
ニコンのZシリーズにシネマカメラ「Nikon ZR」が加わった。REDを買収し、ミラーレス一眼に本格的なシネマカメラを投入したのだ。だがしかし、使った人に話を聞くと「ミラーレス一眼としても優秀」なのだという。
REDな動画に挑戦してみる
まあなんというか、Nikon ZRを手にしたからには動画も撮るのである。
その前にメディアの話。
Nikon ZRはデュアルスロット。RAWで動画を撮るなら高速で大容量なメディアは必須なので、当然CFexpressカードスロットがある。そして、バッテリーとCFexpress Type Bカードスロットの狭い隙間にmicroSDカードスロットがあるのだ。
これがちょっと面白い。
バックアップ記録や順次記録もできるが、もっともポピュラーなのは動画は高速で大容量なCFexpressカードスロットに、静止画はmicroSDに分けて保存するという運用。
本格的に動画素材を録る場合、特にRAWで撮る場合は静止画とは別メディアにした方が管理しやすいのだ。
であればセカンドスロットはSDカードの方がいいんじゃないかと思うが、小型化を優先したのだろう。狭いスペースを実にうまく使ってる。
HDMI端子がマイクロなType Dなのも小型化優先のそのあらわれだろう。
Nikon ZRの動画機としての特徴は、各種RAW撮影もでき、REDの技術も入った本格的な動画機でありながら、オールインワンの設計で単体で一通り撮影できることにある。
だからワンオペで運用しやすいよう小型でありながら必要な機能はすべて内包した設計になっているのだ。
内蔵マイクの性能もかなりよく、Nokiaが開発した音声処理技術「OZO Audio」にも対応。
マイクの指向性も細かく指定できる。バイノーラル録音ができるのもいい。
動画の仕様は、最高で6Kの60fps。
動画ファイル形式はH.264/265といった一般的な圧縮方式に加え、ニコンのN-RAW、AppleのProRes RAW、そしてREDのRAWをベースにニコン向けに開発した「R3D NE」に対応している。
これらのRAW形式はあとからPCで編集して色を整えて仕上げるのを前提にしたものなので、気軽な動画撮影には向かない。それなりの処理性能を持ったPCと大量のストレージと、それなりの動画編集ソフトが必須となる。ZRを使うならぜひR3D NEを、という声もあるが、いささかハードルは高い。
でもZRは映像入門機的に使ってもいい、とっつきやすさも持っているのが良いところであり、いつかはR3D NEで撮りたいけどとりあえずはH.265でいいかな、的な感じで行きたい。
気軽にさっと撮るならオートにすればok。このように瞳を追いながらの動画撮影も。
本格派ながらVlog機っぽい商品レビューモードも持っている。
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