令和トラベル経営層の本棚をのぞき見 旅行アプリ「NEWT」開発元、取締役や執行役員の愛読書は:IT経営者の本棚(2/3 ページ)
本連載では、今をときめくIT・Web関連企業の経営者の本棚や愛読書をのぞき見。現代社会で戦うIT経営者たちがどんな考え方に影響を受けているのか、ヒントを探る。今回は旅行アプリを手掛ける令和トラベル(東京都渋谷区)経営層の本棚や愛読書をのぞき見る。
大木優紀執行役員CCOの本棚・愛読書
読んでいる本についての全体的な傾向
私の本棚をご覧になれば、その傾向は一目瞭然かと思います。圧倒的に小説、それもベストセラーや話題作ばかりが並んでおり、ある意味では非常にミーハーな選書と言えるかもしれません。
学生時代は司馬遼太郎の世界に没頭し、独身時代は唯川恵さんの恋愛小説を読み漁っていました。現在はジャンルへのこだわりを捨て、その時々の話題作に手を伸ばしています。私にとって読書とは、現実とは異なるパラレルワールドを持つことです。面白い本を読んでいる期間は、仕事や家事をこなしながらも「早くあの世界に戻りたい」と心が逸ります。現実と物語、二つの世界を行き来しているような感覚。「私にはもう一つの世界がある」という事実は、日々の騒がしさを生き抜くための、密やかな強さを与えてくれています。
印象に残っている本
1冊目は「朝が来る」(辻村深月著)です。私自身も子を持つ親として、胸をえぐられるような痛みを感じながら「家族とは何か」という根源的な問われた1冊となりました。単なる善悪では語れない社会のゆがみや、どうしようもないやるせなさが鮮やかに描かれています。
もう一冊は「思考の整理学」(外山滋比古著)です。最近改めて手にとった本です。アナウンサー時代、生前、著者の外山さんにインタビューをさせていただく機会がありました。その際、私が目にしたのは、驚くほど物がなく整理された居住空間と、過去の栄光を一切飾らずただ今を見つめ、未来を面白がる先生の姿でした。私の老いの理想像がそこにありました。今のAI時代を予見していたかのような鋭い洞察には、改めて驚かされるばかりです。
プロフィール
2003年、テレビ朝日にアナウンサーとして入社。「GetSports」「やじうまテレビ!」「くりぃむナントカ」「スーパーJチャンネル」など様々なジャンルの番組に出演。21年12月テレビ朝日を退社し、22年1月より令和トラベルにジョイン。入社後は主にPRを担い、企業認知及びプロダクト認知獲得に向けて推進するとともに、動画コンテンツによる集客も推進。23年4月より執行役員CCO(Chief Communication Officer)に就任。
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