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高齢女性もやっぱり大事なのは“筋肉”──運動不足でも“筋力が高い”と死亡リスク低下 米国チームが発表Innovative Tech

米ニューヨーク州立大学バッファロー校や米スタンフォード大学などに所属する研究者らは、高齢女性において筋力の高さが死亡リスクの有意な低下と関連していることが明らかになった研究報告を発表した。

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Innovative Tech:

2019年にスタートした本連載「Innovative Tech」は、世界中の幅広い分野から最先端の研究論文を独自視点で厳選、解説する。執筆は研究論文メディア「Seamless」(シームレス)を主宰し、日課として数多くの論文に目を通す山下氏が担当。イラストや漫画は、同メディア所属のアーティスト・おね氏が手掛けている。X:@shiropen2

 米ニューヨーク州立大学バッファロー校や米スタンフォード大学などに所属する研究者らがJAMA Network Open誌で発表した論文「Muscular Strength and Mortality in Women Aged 63 to 99 Years」は、高齢女性において筋力の高さが死亡リスクの有意な低下と関連していることが明らかになった研究報告だ。


握力計を計測しているおばあちゃんのイラスト(絵:おね

 これまで有酸素運動が健康や長寿に与える影響については広く知られていた。一方、客観的に測定された身体活動量や座位時間、心肺機能、さらには炎症反応を考慮した上で、筋力そのものが死亡率にどう影響するかを調査した研究は限られていた。

 この研究は、63〜99歳(平均年齢78.7歳)の歩行可能な女性5472人を対象に実施。平均約8年の追跡期間中に1964人の死亡を確認した。調査では、利き手の握力と、補助なしで椅子から5回立ち上がるのに要する時間を測定し、対象者をそれぞれ4つのグループ(四分位)に分類して全死亡リスクとの関連を分析した。

 結果、筋力が高いグループほど死亡リスクが低いという傾向を確認できた。最も成績が低かったグループと比較して、握力が最も強かったトップのグループは死亡リスクが約33%低く、椅子立ち上がりのスピードが最も速かったグループは死亡リスクが約37%低かった。


握力と椅子立ち上がり速度のグループ別に見た死亡リスクの比較表

 体重や喫煙、持病の数、炎症の程度、日常の運動量、座っている時間などを統計的に差し引いても、筋力の高さと死亡リスクの低さとの関連は揺るがなかった。

 注目すべきは、ガイドラインで推奨される有酸素運動レベル(週150分以上)を満たしていない女性や、普段歩行補助具を使用している女性であっても、高い握力が死亡リスクの低下と結びついていたことだ。これは、疾患や身体的制約により十分な有酸素運動を行えない高齢者であっても、筋力を維持することが長寿に寄与する独立した要因になり得ることを示唆している。

Source and Image Credits: LaMonte MJ, Hyde ET, Nguyen S, et al. Muscular Strength and Mortality in Women Aged 63 to 99 Years. JAMA Netw Open. 2026;9(2):e2559367. doi:10.1001/jamanetworkopen.2025.59367



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