アクセンチュア、ダウンディテクターのOoklaを12億ドルで買収
Accentureは、Ziff Davis傘下のOoklaを12億ドル(約1900億円)で買収すると発表した。DowndetectorやSpeedtestで知られる同社のネットワーク分析資産を統合し、AI活用に不可欠な信頼性の高いデータ基盤を構築する。買収後も既存サービスは継続運営される方針で、5GやWi-Fiの最適化支援に活用される。
米総合コンサルティング企業のAccentureは3月3日(現地時間)、米Ziff Davis傘下のネットワークインテリジェンス部門であるOoklaを12億ドル(約1900億円)で買収すると発表した。Ooklaはネットワークのベンチマークや顧客体験分析におけるグローバルリーダーであり、日本でも通信障害の検知サービス「ダウンディテクター(Downdetector)」や、通信速度測定サービス「スピードテスト(Speedtest)」の提供元として広く知られる。今回の買収により、これらの著名なブランドやサービスもAccentureに統合される。
Accentureによる今回の買収の大きな目的は、AI活用に向けた信頼性の高いデータ基盤を構築することにある。AIが様々な業界でスケールする中、金融での不正防止や小売業でのトラフィック最適化などにおいて、ネットワークやデバイス層から得られるデータインサイトが不可欠となっている。
Accentureは、米OpenAIとの提携で企業向けにAIエージェントの導入や「AgentKit」を活用したカスタマイズ設計を推進しており、Ooklaが持つ豊富なデータは、こうしたAIを活用した事業変革を支える、包括的なネットワーク分析基盤として機能することになる。
買収したポートフォリオは今後、通信サービスプロバイダーやハイパースケーラー、一般企業がミッションクリティカルな5GやWi-Fiネットワークを最適化するための支援に活用していく。スピードテストで通信体験を定義し、ダウンディテクターで障害を迅速に特定するといった形で企業の高度なネットワーク環境構築に役立てられる予定だ。
なお、一般ユーザーが今後もダウンディテクターやスピードテストをこれまで通り使えるかどうかについては公式発表では触れていないが、Accentureは米Ars Technicaに対し、Ooklaの事業は現状通り継続して運営すると語った。同社は、Ooklaのデータプラットフォームは現在、主に消費者による月間2億5000万回以上という頻度のテストによって基盤が形成されていると説明した。
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