繊維メーカーのオーミケンシ(大阪市/東証スタンダード上場)は4月13日、3月に受けたサイバー攻撃の影響で、5月13日に予定していた2026年3月期決算発表を延期すると発表した。延期後の決算発表日はシステム復旧の進捗を踏まえて決定する。
3月16日深夜、外部の第三者による不正アクセスを受け、基幹システムが停止し、サーバ内のファイルが暗号化された。
社内ネットワークとインターネット回線を切断し、外部専門家を交えて調査したところ、ランサムウェア攻撃を受けた可能性が高いと判断。VPN経由で侵入された可能性が高く、一部サーバから外部へのデータ送信も確認している。
サーバに保存していた従業員の氏名などが漏えいした可能性があるが、機微性の高い情報が含まれている可能性は低く、顧客の個人情報は含まれていなかった。現時点で情報の不正利用も確認していない。
同社は不正アクセスの検知直後に社内ネットワークとインターネット回線を切断し、全社対策チームを設置した。警察にも報告・相談のうえ、復旧作業を進めている。
業績への影響は精査中で、開示が必要な場合は速やかに公表する。
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