Amazon、衛星通信大手Globalstar買収でAppleとの提携も継続、強化
Amazonは、衛星通信事業者のGlobalstarを買収することで合意した。あわせてAppleとも提携し、iPhoneやApple Watch向けの衛星通信サービスを継続、強化する。独自の低軌道衛星ネットワーク「Amazon Leo」にGlobalstarの周波数帯を統合し、圏外でも緊急SOS等が利用可能な世界規模の通信環境構築を目指す。
米Amazonは4月14日(現地時間)、米衛星通信事業者Globalstarを買収する合併契約を締結し、さらに米AppleとiPhoneおよびApple Watch向け衛星通信サービス提供に関する契約を締結したと発表した。買収総額などの詳細は公表されていないが、株主は、1株当たり90ドルの現金、または1株当たり90ドルを上限とするアマゾン普通株0.3210株のいずれかを選択できる形態で、100億ドル超になるとみられる。
この買収の主な目的は、低軌道衛星ネットワーク「Amazon Leo」にデバイス直収(D2D:Direct-to-Device)サービスを追加し、地上のスマートフォンネットワークが届かない地域にも通信カバレッジを拡張することとしている。Globalstarが持つモバイル衛星サービス(MSS)のグローバルな周波数帯や運用に関する専門知識と、Amazon Leoの規模やパフォーマンスを組み合わせることで、消費者や企業、政府機関に向けて継続的かつ高速な接続機能を世界規模で提供する狙いだ。
Globalstarは、1991年創業の、ルイジアナ州コビントンに拠点を置く上場企業。非静止軌道(NGSO)衛星やD2D技術の先駆者として、日本を含む世界中の顧客に重要な通信や緊急通信を提供する大手通信事業者だ。
また、GlobalstarはこれまでもAppleのパートナーとして、iPhone 14以降のモデルやApple Watch Ultra 3向けの衛星通信サービスの基盤を提供してきた。今回のAmazonとAppleの新たな契約により、AmazonはGlobalstarが展開している既存および今後予定されている衛星ネットワークのApple向けサポートを引き継いで継続する。
将来的には、Amazon Leoの拡張されたネットワークを利用して、Appleの衛星通信サービスで協力していく方針だ。この提携により、Appleユーザーは地上の通信網が届かないオフグリッドの環境でも、衛星経由での緊急SOS、友人や家族へのテキストメッセージ送信、「探す」機能での位置情報共有、ロードサイドアシスタンスの要請といった人命にかかわる重要な通信機能を今後も利用し続けることが可能になるとしている。
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