カバー、特別損失32億円を計上 「ホロアース」サービス終了にともない
VTuberグループ「ホロライブ」を運営するカバーは5月14日、2026年3月期決算において31億9900万円の特別損失を計上したと発表した。サービス終了を発表したメタバースプロジェクト「ホロアース」の関連資産を全額減損処理する。減損処理の結果、通期業績は前回予想から売上高で31億6900万円、当期純利益で26億8300万円下回る下方修正となり、経営責任を明確にするため、代表取締役社長の谷郷元昭氏らが役員報酬の自主返納を申し出たことも公表している。
今回の決定は、当該プロジェクトで得た技術的成果を既存事業へ集約し、タレント活動の支援や表現技術へ経営資源を再配分する構造改革に基づくものという。
26年3月期の通期業績は、前回発表の予想値を下回る結果となった。売上高は493億3000万円(前回予想比6.0%減)、当期純利益は30億1600万円(同47.1%減)にとどまった。売上高の減少理由として、米国の通商政策変更に伴う関税リスクによる海外向けEC売上の減速、タレント構成やコミュニティー環境の変化を背景とした短期的な調整局面を挙げている。利益面については、低回転在庫の除却および評価減として18億5600万円を売上原価に計上したほか、特別損失の計上が大きく響いた。
同社は、今回の決算における財務的影響を受け、対象役員より役員報酬を自主返納する申し出があり、これを実施するという。谷郷元昭社長および福田一行CTOは、月額基本報酬の20%の2カ月に相当する額を返納する。その他の常勤取締役についても、当事業年度の業績結果を反映し、前年比で報酬額を減額する。これらの実施は当事業年度内において完了する予定となっている。
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