Apple、「Private Cloud Compute」(PCC)でGoogle Cloud上のNVIDIA GPUを活用
Appleは、Apple Intelligenceのクラウド推論基盤「Private Cloud Compute」(PCC)を外部のデータセンターへ拡張すると発表した。GoogleおよびNVIDIAと協業し、Google Cloud上のGPUなどで次世代の基盤モデルを運用する。外部インフラでも従来の強力なプライバシー保証を維持するとしている。
米Appleは6月8日(現地時間)、Apple Intelligenceのクラウド推論基盤「Private Cloud Compute」(PCC)を自社データセンターの外に拡張すると発表した。米Google、米NVIDIAと協業し、Google CloudプラットフォームのNVIDIA GPU上で新たなApple Intelligenceのワークロードを実行する。
社外のデータセンターにPCCのプライバシー保証を適用するのは初めてだ。
PCCは、Apple Intelligenceの処理のうちオンデバイスでは扱えない複雑なワークロードを、ユーザーのプライバシーを保護しながらクラウドで実行するためのアーキテクチャ。Appleは2024年にPCCを導入し、Apple Silicon上で運用してきた。
今回の拡張は、AppleがGoogleと協業し、Geminiモデルファミリーの技術を活用して構築した次世代Apple Foundation Modelsの展開に伴うものだ。エージェント的なツール使用や複雑な推論など、最も要求の厳しいタスクについて、Google CloudのNVIDIA GPUを用いてPCCインフラを拡張する。
PCCのコア要件である透明性などは維持する。新たな実装では、NVIDIA GPUによる「NVIDIA Confidential Computing」、米IntelのTDX搭載チップ、Googleの「Titan」チップを組み合わせる。Apple SiliconのPCCと同様に、全バイナリを外部の研究者が検証できるよう公開し、Apple Security Bountyプログラムの対象とする。
NVIDIAは公式Xアカウントで「プライベートAIの次なるフロンティアでの協業を誇りに思う」とコメントしている。
Appleは技術的な詳細を今月開催の「Confidential Computing Summit」で説明するほか、年内にPCC Security Guideを更新し、新アーキテクチャの技術仕様を公開する予定としている。
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