「Amazon Mechanical Turk」、7月30日で新規受付終了──2005年開始のAWSのクラウドソーシング
AWSのクラウドソーシングサービス「Amazon Mechanical Turk」が7月30日で新規顧客の受け付けを終了する。2005年開始の同サービスは、人間にしかできない細かい作業を世界中のクラウドワーカーに委託できるマーケットプレイスの草分け。AWSは「慎重な検討」の結果で、既存顧客は従来通り利用できるが新機能は追加しないとしている。
米Amazon Web Services(AWS)のクラウドソーシングサービス「Amazon Mechanical Turk」(MTurk)が、7月30日をもって新規顧客の受け付けを終了する。公式サイトには「既存ユーザーはこの変更の影響を受けない」とあり、サービスは当面継続する見通しだ。
MTurkは、2005年11月に開始したクラウドソーシングのマーケットプレイス。コンピュータよりも人間の判断を必要とするデータ検証や重複排除、画像へのタグ付け、アンケート回答などを、世界中のクラウドワーカーに少額の報酬で委託できるサービスだ。2018年からは、AWSの機械学習サービス「Amazon SageMaker」向けのトレーニングデータをアノテーションする用途にも利用されてきた。
AWSは、SageMakerの公式ドキュメントで「慎重に検討した結果、2026年7月30日をもってAWS Mechanical Turkへの新規顧客のアクセスを終了することを決定した。既存顧客は従来通りサービスを利用できる。AWSはMechanical Turkのセキュリティと可用性の改善への投資を継続するが、新機能を導入する計画はない」と説明している。終了を決めた詳しい理由は明らかにしていないが、米The Registerによると、AWSは今週、MTurkを新機能開発を終了したサービスを示す「Services in Maintenance」リストに追加しており、新規顧客からのジョブ受け付けは、SageMaker向けを含め停止されるという。
米TechCrunchによると、近年はサービスの存在意義自体が揺らいでいたという。2023年の分析では、MTurkワーカーの33〜46%がタスクの遂行にLLMを利用しているとされ、人間によるアノテーションの信頼性や、そもそも人間が必要なのかという疑問が提起されていた。
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