マイクロソフト、ラクビー用スコアブックテンプレートを無償提供開始レポート(1/2 ページ)

ただ一つの栄冠をめぐり、社会人ラクビーの8強が激突する「マイクロソフトカップ」。マイクロソフトは対戦相手を決める公開抽選会を兼ねた同カップの前夜祭に合わせ、TabletPCとの相性が抜群なラクビー用スコアブックテンプレート「Visco For Rugby」の無償提供開始を発表した。

» 2005年01月17日 14時35分 公開
[栗田昌宜,ITmedia]

すべてはラグビーワールドカップ日本開催のため

 今、日本のラクビー界は大きな変革の途上にある。それらはすべて、2011年ラグビーワールドカップ日本招致を実現するためだ。

 2004年9月、日本ラグビーフットボール協会(以下、ラクビー協会)は2011年ラグビーワールドカップ日本招致への意向を国際ラグビー連盟に正式に表明した。10月には「2011ラグビーワールドカップ日本招致委員会」が発足し、前内閣総理大臣の森喜朗議員が会長に就任して、もし成功すれば欧州および英国圏以外では初の開催となる2011年ラグビーワールドカップ日本招致に向けて、着々と準備を進めている。

 長らく東日本、関西、西日本の3地域別に運営・実施されてきた社会人リーグを発展的に解消し、2003-2004年シーズンから全国の上位12チームからなるトップリーグと、地域別の後継リーグ(トップイースト10、トップウェストA、トップキュウシュウA)に再編成したのも、拮抗した実力のチーム同士がぶつかり合うエキサイティングな対戦カードでファン層の拡大を図るとともに、厳しい試合を戦い抜くことで個々の選手のレベルアップを促していくためである。

 ただ一つの栄冠をかけて、トップリーグの上位8チームによる負けたら終わりのトーナメント戦が昨年から装いも新たにスタートしたのも、同様の理由からだ。それが「マイクロソフトカップ」である。

盛況に沸くマイクロソフトカップ前夜祭

 1月13日、出場チーム関係者、ラグビー協会関係者、来賓、プレスなど約500名の参加者を集めて「マイクロソフトカップ2005前夜祭」が赤坂プリンスホテルのクリスタルパレスで盛大に開催された。

来賓代表者として2011年ラグビーワールドカップ日本招致への決意を力強く述べる森喜朗招致委員会会長
昨年覇者の「NECグリーンロケッツ」箕内キャプテンからマイクロソフトカップの返還を受けるマイクロソフト マイケル・ローディング代表執行役社長

 同カップへの出場資格を得たのは、トップリーグ2004-2005チャンピオンの「東芝府中ブレイブルーパス」、2位の「ヤマハ発動機(ジュビロ)」、3位で昨年のマイクロソフトカップ覇者の「NECグリーンロケッツ」、4位「トヨタ自動車ヴェルブリッツ」、5位「神戸製鋼コベルコスティーラーズ」、6位「クボタスピアーズ」、7位「三洋電機ワイルドナイ」、8位「サントリーサンゴリアス」の上位8チーム。

 前夜祭でもっとも会場が沸いたのは、やはり対戦相手を決める公開抽選会で、トップリーグチャンピオンの東芝はサントリー(8位)、2位のヤマハはクボタ(6位)、3位のNECは神戸製鋼(5位)と対戦することが決まった。

抽選カードを見せる「トヨタ自動車ヴェルブリッツ」の菅原キャプテン
マイクロソフトカップを中心に並ぶ8チームのキャプテン

 1回戦は1月23日に行われ(会場は秩父宮ラクビー場と近鉄花園ラクビー場)、準決勝は1月30日(同)、マイクロソフトカップを賭けた決勝は2月6日、秩父宮ラクビー場で実施される。

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