マイクロソフト、ラクビー用スコアブックテンプレートを無償提供開始レポート(2/2 ページ)

» 2005年01月17日 14時35分 公開
[栗田昌宜,ITmedia]
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スコアブックテンプレート「Visco For Rugby」を無償提供

 マイクロソフトカップ2005の前夜祭に合わせて同社が無償提供を開始したのが、ビジネスグラフィックスソフト「Microsoft Office Visio」上で動作するラクビー用スコアブックテンプレート「Visco For Rugby」だ。

特別協賛者挨拶で、ローディング社長はラクビー用スコアブックテンプレート「Visco For Rugby」の無償提供開始もアナウンスした

 同テンプレートはラグビー協会のアドバイスの下、マイクロソフトと、開発パートナーであるマイスターが協力して開発したもので、現在は主に紙で管理されているスコアブックをデジタル化することで、出場・交替入替・退場選手や得点、反則、カードなど各種の記録の入力や集計・分析などを効率化することができる。

 また、ペン操作・入力が可能なTabletPCとの相性も抜群で、PCの操作に慣れていない人でも紙のスコアブックへの書き込みに似た感覚で操作できる。また、試合場のチームベンチや観客席など通常のノートPCにはあまり適していない使用環境でも、紙のスコアブックへの記入に準じた作業スペースと使用感覚で各種記録を入力することが可能だ。

 マイクロソフトカップ前夜祭の参加者の関心も高く、会場の一角に設けられたVisco For Rugbyのデモブースに立ち寄って、熱心に説明を聞いたり、デモ担当者に質問する人の姿も数多く見られた。

Visco For Rugbyのデモの模様
デモ担当者に質問する前夜祭参加者
マイクロソフトカップ出場選手がデモを見に来る一幕も

 そのうちの一人で、昭島ラクビースクールで幼稚園児から中学生までを指導している巽 司コーチは、「試合の記録を残すことは、子供たちの成長を促したり、やる気を出させるうえでとても大切だ。現在はボランティアで父母にスコアブックを付けてもらっているが、やはり面倒で大変。その点Visco For Rugbyは紙のスコアブック感覚で記録が付けられるし、使い方も簡単なようなので、我々のようなスクールにはとてもありがたい」との感想を述べていた。

 Visco For Rugbyは、マイクロソフトのVisioホームページから無償でダウンロードできる。

 会場の一角では、人道復興支援のために活動していたイラクで凶弾に倒れた外交官、奥 克彦大使と井ノ上正盛書記官の遺志を継ぐべく設立された「奥・井ノ上イラク子ども基金」の募金活動も行われていた。奥大使はラガーマンだったことでも知られ、ラグビーワールドカップ日本招致活動にも外交官として尽力していたという。

 募金を募っていたのはマイクロソフト社員会およびラクビーチームの有志で、マイクロソフトカップの試合会場でも募金活動を行う予定だ。

マイクロソフトカップ前夜祭の会場で行われていた「奥・井ノ上イラク子ども基金」の募金活動
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