これが“ThinkPad”クオリティのタブレットPCだ──レノボ・ジャパン「ThinkPad X41 Tablet」ThinkPad X41 Tablet特集(1):レビュー(2/3 ページ)

» 2005年07月06日 14時00分 公開
[平澤寿康,ITmedia]

ThinkPad X41をベースにタブレットPCの機能を追加

 X41 Tabletは、その名前からも容易に想像できるだろうが、マシンとしての仕様面はThinkPad X41がベースとなっている。しかも、タブレットPC化するにあたって、機能が省かれている部分は全くない。

 たとえば、搭載されているCPUやチップセット、内蔵HDDなどの仕様面は、基本的にThinkPad X41のものがそのまま受け継がれている。また、本体側面に用意されている各種ポート類も、配置も含めてThinkPad X41のものと全く同じ。もちろん、キーボードやポインティングデバイスである拡張版トラックポイントも全く同じものだ。つまり、ノートPCモードでは、まさにThinkPad X41相当として利用できると考えていい。

ThinkPad X41 Tabletの主な仕様

OS Windows XP TabletPC Edition 2005
CPU 低電圧版Pentium M 758(1.50GHz)
FSB 400MHz
チップセット Intel 915GM Express
メモリ(最大) PC2-4200(DDR2-533)対応DDR2 SDRAM 512Mバイト(1536Mバイト)
液晶タブレット XGA対応12.1インチSuper Wide Angle TFT
デジタイザ ワコム製
グラフィックス チップセット内蔵(GMA900)
HDD 40Gバイト
光学ドライブ オプション(ドック経由で拡張ベイデバイスを搭載可能)
セキュリティ セキュリティチップ、双方向指紋センサーを搭載
ネットワーク 10/100/1000BASE-T有線LAN、IEEE802.11b/g無線LAN、モデム
インタフェース PCカードスロット(TypeI/II)、SDメモリカードスロット、USB2.0×2、VGA
バッテリ駆動時間 6.1時間(JEITA値)
サイズ 274(幅)×266(奥行き)×29〜32(高さ)ミリ
重量 1.87キロ(ペンを除く)
ダイレクト価格(税込み) 26万1450円
X41 Tabletの右側面。PCカードスロット(TypeI/II)、マイク、ヘッドフォン、SDメモリカードスロット、USB2.0、10/100/1000BASE-T有線LAN、モデムが並ぶ
X41 Tabletの左側面には、スタイラスペン用のスロットと、Powered USB2.0、VGAが配置されている

 とはいえ、若干仕様が異なっている部分もある。それは、タブレットPCとして使用する際の利便性を考えてのものだ。

 まず、液晶ディスプレイ下部に、電源ボタンやスクロールボタン、Enterキー相当の機能を持つボタンなど、タブレットモード時に便利なボタンがいくつか配置され、本体左側面にはペンを収納するスロットが用意されている。

液晶ディスプレイ下部の右側(写真上)には指紋センサーとカーソル上/下ボタン、左側(写真下)にはEnter/Esc/タブレット・ショートカット・メニュー/画面ローテーション/Windowsセキュリティ(Ctrl+Alt+Delと同等)/電源ボタンロック/電源の各ボタンが並ぶ

 また、ThinkPad X41ではポインティングデバイスのクリックボタン下に用意されていた指紋認証用のセンサーの位置が液晶ディスプレイ下部の右端に変更され、左右のどちらの向き(ノートPCモードでは左→右、タブレットモードでは右→左〈上→下〉)でも指紋認証作業が行えるようになっている。もちろんこれも、ノートPCモードとタブレットモードでは、操作する際の本体の向き(タブレットモードでは縦長画面方向)が変わることに対応させているわけだ。さらに、ディスプレイ部を固定するラッチも、表裏にワンタッチで切り替えられるように工夫されている。

上下に出っ張る構造のセンターシングルラッチ

 そしてもう1点、ThinkPad X41と仕様の異なる部分がある。それはバッテリだ。

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