大画面ワイド液晶にBOSEスピーカーがセットになって登場!(2/2 ページ)

» 2005年10月07日 14時30分 公開
[粕川満,ITmedia]
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横方向の大きさがビデオ編集向き

 最近ではHDDレコーダなどで録画した動画をPC上で編集するケースも多くなってきているが、S2410Wはビデオ編集の際に威力を発揮する液晶ディスプレイでもある。

 多くのビデオ編集ソフトではタイムライン表示という、時間軸に従って横方向に動画の変化を表示し、それを編集するスタイルを採用している。つまり、横方向のドット数が多ければ多いほど表示できる時間軸が長くなるため、結果として多くの情報を一度に表示でき、編集がやりやすくなるわけだ。S2410Wの横方向の大きさが役に立たないはずがない。

 また、オーバードライブ回路による高速な応答速度や視野角の広さも、動画の編集には有効だ。プレビューを頻繁に行うビデオ編集で画面に残像が残ってはやりにくいし、画面の端にツール類を置くことも多いので、視野角が広いことも使い勝手の良さに貢献する。この点でもS2410Wは動画編集に適したディスプレイと言えるだろう。

 もちろん、BOSE製スピーカーによる音の再現性も言うことなしだ。

一人で豪華にテレビやDVDビデオを見たい!

 S2410Wは基本的に、PC用のディスプレイである。しかし、だからといってテレビやDVDビデオを見て悪い道理はない。BOSE製スピーカーを組み合わせれば、ヘタなテレビで見るよりもゴージャスな視聴環境になるはずだ。

 S2410WでテレビやDVDビデオを視聴するには、これらのコンテンツがPC上で再生できる必要がある。つまり、テレビを見るにはテレビチューナーカードが必要だし、DVDビデオを視聴するにはDVDビデオが再生できる光学ドライブと視聴ソフトが要るわけだ。もっとも、どちらも今どきのPCには普通に付いているし、新たに購入しなければならない場合でも、たとえばテレビチューナーカードなどは1万円前後から手に入る。

 最近では、大画面のプラズマテレビや液晶テレビによって、リビングルームのテレビ環境も向上著しいが、一人で愉しむパーソナルテレビ環境も、BOSE製スピーカー付きのダイレクトパックを選択することで大幅に向上するはずだ。また、コンテンツの管理がPCでできるというのも実は隠れたメリットで、たとえばハードディスクに録り貯めた膨大なテレビ番組をマウス操作でさっと取り出して視聴できるのは、PCならではと言えるだろう。

大画面+高音質なゲームマシンに大変身!

 大画面+高音質とくれば、ゲームに使わない手はない。『PC用のゲームは敷居が高そうで……』と尻込みする人も多いが、難易度などは自分で選べばよいわけだし、最新のハイエンドビデオカードが必須なゲームばかりでもない。

 いわゆるコンシューマーゲーム機はテレビを表示装置としているため、ゲームソフトも基本的に高解像度を想定して作られていない。その点今どきのPCは1024×768ドット以上が当たり前であり、ビデオチップの描画性能も優れているので、PC用に作られたゲームの画面はまったくレベルが違うといってもよい美しさである。

 ゲームマシンとして見た場合、アスペクト比の相違でゲームがプレイできなかったり、パフォーマンスが落ちるのではないかといった心配をする人もいるだろう。この点でもS2410Wはぬかりない。ゲーム画面のアスペクト比を保持したまま拡大表示したり、実ドットで表示するモードを備えているので、規定の解像度にしか対応できないゲームでも問題が生じることはないのだ。

 また、すでに述べたようにS2410Wは中間調で応答速度が平均8msと速いので、高速な画面表示が要求されるアクションゲームなどにも十分に対応できる。S2410WとBOSE製スピーカーを組み合わせることによって、コンシューマーゲーム機とは1ランクも2ランクも臨場感が違う、自分専用のゲーム環境が堪能できるようになるのだ。


 ここではS2410Wにフォーカスして解説してきたが、画面サイズと解像度を除けば、S2110Wパックを選択しても同じメリットが享受できる。S2410WとS2110Wのパックはそれぞれ6万円近い価格差があるので、懐具合とも相談しながら、最適なセットを選んではいかがだろうか。

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制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年12月31日