インタフェースや付加機能、画質の調整機能は、表2にまとめた。
表2 S2410WとL997のインタフェース、付加機能、画質調整機能比較
FlexScan S2410W | FlexScan L997 | ||
インタフェース | ビデオ入力 | DVI-I(29ピン)×2 | |
USB2.0 | 2ポート(左側面) | 2ポート(背面) | |
低解像度時の表示モード | フルスクリーン | ○ | ○ |
アスペクト比保持拡大 | ○ | ○ | |
実ドット表示 | ○ | ○ | |
ActiveRotation II機能(ピボット機能) | × | ○ | |
ActiveShot機能(ピクチャー・イン・ピクチャー機能) | × | ○ | |
画質調整 | 輝度 | ○ | ○ |
コントラスト | × | ○ | |
色温度 | 14段階(4000K〜10000Kまで500K単位、および9300K) | 14段階(4000K〜10000Kまで500K単位、および9300K) | |
ガンマ | ○ | ○ | |
色の濃さ | ○ | ○ | |
色合い(色相) | ○ | ○ | |
ゲイン(RGB個別) | ○ | ○ | |
6色独立調整(RGB/CMYの色相/彩度を個別調整) | ○ | ○ |
S2410WとL997はほぼ同等だが、L997には「ActiveRotation II」機能(ピボット機能)と「ActiveShot」機能(ピクチャー・イン・ピクチャー機能)がある。ActiveRotation II機能は、画面を90度回転させ、1200×1600ドットの縦長表示で利用できるようにする機能だ。ActiveShot機能は2系統入力の両方を同時に表示するもので、たとえば入力1を親画面、入力2を親画面内の子画面として表示できる。前面にある入力切替ボタンによって、親画面と子画面の入れ替えも可能だ。詳しくはL997のレビューを参照してほしい。
ここまでの流れから結論は見えていると思うが、S2410WとL997のターゲット層をまとめよう。
まずL997は、静止画の表示品質を重視するスペシャリスト指向の製品だ。「色」の作業やカラーマネジメント環境に適している。S2410Wは快適なワイド画面と高い動画性能が魅力で、L997よりも汎用的だ。階調性と視野角性能はL997に及ばないが、どれだけの階調性/視野角性能を求めるかはユーザーそれぞれで異なるので、ここの評価は読者諸氏に委ねたい。
2製品ともかなり高価とはいえ、価格に見合った満足が得られるのは間違いない。
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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日