映像性能に優れたナナオ初の光沢液晶ディスプレイ──FlexScan M1700C-R/M1900C-R(2/3 ページ)

» 2006年02月01日 00時00分 公開
[ITmedia]
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 もう1つは最大発色数だ。M1900C-Rは1677万色(8ビット対応)のいわゆるフルカラーだが、M1700C-Rは1619万色(6ビット+FRC)となっている。M1900C-Rの方が高性能なわけだが、画質と合わせて後半で確認したい。

 応答速度(黒→白→黒)は両モデルとも8ms。PC入力端子はDVI-D(デジタル)とD-Sub(アナログ)の2系統を装備する。ちなみに17インチクラス最安値のP1700-Rは、アナログ1系統のみである。

PC入力インタフェース部分の写真 M1900C-R、M1700C-Rともに、DVI-D(デジタル)とD-Sub(アナログ)の2系統のPC入力を装備する。左端はステレオスピーカー用の音声入力端子

 以下の表にM1900C-RとM1700C-Rの主要なスペックを抜粋してまとめた。

FlexScan M1700C-RFlexScan M1900C-R
画面サイズ17インチ19インチ
液晶パネル解像度1280×1024ドット
視野角(コントラスト比5:1時)水平170度
垂直155度
輝度300cd/m2250cd/m2
コントラスト比700:1
応答速度黒→白→黒8ms
中間階調非公開
最大表示色1619万色1677万色
入力端子DVI-D(デジタル)×1、D-Sub(アナログ)×1
EIZOダイレクト価格(税込み)4万9800円6万4800円


OSDの画質調整項目は豊富

 M1900C-RとM1700C-Rは、スピーカー内蔵のMultiEdgeシリーズに属する。本体デザインは往年の名機(「FlexScan L557」など)と同じもので、前面左右にステレオスピーカーを内蔵する。ただしスピーカー出力は1W+1Wと非力なので、音質はあまり期待できない(音質面の改善も含めて「FlexScan M170」が開発されたという経緯もある)。前面下部にはヘッドフォン端子が設けられている。

正面カット M1900C-RとM1700C-Rは狭額縁の前面左右に1W+1Wのステレオスピーカーを内蔵する

 スタンドはチルト(上30度/下5度)と高さ調節(5センチ)が可能だ。スイーベルは持たない。定評ある「ArcSwing 2」のスタンドでないのは残念だが、低コスト化のためにはやむを得ないところだったのだろう。また、SXGA未満の解像度を表示するときは、必ずフルスクリーン表示になる点も覚えておきたい。

チルトさせた側面ショットの組み写真 付属のスタンドは下5度(左)〜上30度(中央)にチルトできる。高さ調節は5センチ(右)まで可能

 OSDの調整項目は豊富だ。輝度、色温度(500K単位で4000K〜10000K、および9300Kの14段階)、ガンマ調整、色の濃さ、色合い、RGBゲインを調整できる。アナログRGB接続の場合、RGB各色の階調性能を最適化する自動レンジ調整も可能だ。通常、調整するのは輝度と色温度くらいだが(こだわる人でRGBゲイン)、FlexScanシリーズのエントリークラスとはいえ、一般的な低価格モデルとは一線を画す。

ボタン部分のアップ M1900C-R、M1700C-Rともに、本体のボタン類と配置は同じだ。OSを操作するのは上/下/左/右ボタンと決定ボタンで、決定ボタンを中心に上/下/左/右ボタンが菱形に並んでいる。最近のFlexScanシリーズは上/下/左/右ボタンが横一列に配置されているが、菱形配置のほうが直感的に操作できる。そのほか、アナログ/デジタルの入力切替ボタン、自動調整ボタン(アナログ接続時のみ)、FineContrastモード切替ボタンが並ぶ
OSDの画面写真 OSDの画質関連の調整項目。ナナオの液晶ディスプレイなだけに、豊富な調整項目を備えている

 表示内容に合わせたプリセットモードのFineContrast機能も搭載する。モードの種類は、「Text」、「Picture」、「Movie」、「sRGB」、「Custom」だ。すべての調整項目が使えるのはCustomモードで、例えばsRGBモードだと輝度のみ調整できる。FineContrastモードは前面の「Fボタン」で切り替える。

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提供:株式会社 ナナオ
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2006年3月31日