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低価格で高機能なサウンド環境を実現できる――Sound Blaster Audigy LS Digital Audio(2/2 ページ)

自作パーツでも、ほとんどのマザーボードにサウンド機能が付属しているが、よりよい音でPCを楽しみたいときには、サウンドカードの追加は必須だ。クリエイティブメディアの「Sound Blaster Audigy LS Digital Audio」は低価格でありながら、十分高機能なサウンド環境を実現できるカードだ。

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EAX ADVANCED HDによる音場コントロールがゲームに迫力を加える

 Audigy LSのもう一つのメリットは、老舗メーカーならではの対応ソフトの多さだ。Audigy LSには「EAX ADVANCED HD」という音場コントロール機能がある。


音場コントロールが可能な「EAX ADVANCED HD」

 EAXはひとことで言えば、周辺の状況(クリエイティブメディアでは「エンバイロメント」と呼んでいる)をシミュレートして、音の雰囲気を変える機能だ。元々のEAXに拡張を加えたものがAudigy LSに搭載されており、エフェクトの同時処理数を拡大するとともに、エフェクトとエフェクトの切替をスムーズに行うモーフィング機能などが追加されている。これらはゲームで有効な機能であり、対応するゲームも比較的多い。

 ゲームでない場合でも有効にすることによりより良い音を楽しむことができるほか、通常のグラフィックイコライザとしても利用可能だ。また、多スピーカー環境ではステレオソースに立体化させるCMSS(Creative Multi-Speaker Surround)機能も用意されている。


ステレオソースを最大5.1チャンネルに拡張して出力できる「CMSS」

 さらにEAXに関連して、リアルタイムのノイズリダクション(「オーディオクリーンアップ」という機能名)と、音程を変化させずに再生速度を0.5〜2.0倍速で再生できるタイムスケーリング機能もある。ただし、これは独自の再生ソフトCreative Media Sourceを使う必要がある。


リアルタイムのノイズリダクション機能「オーディオクリーンアップ」

 ゲームに有効な機能としては、WAVEサウンドのハードウェア同時発音数が64と多い事が上げられる。ゲームでは音楽や効果音を組み合わせて鳴らすことが多い。ハードウェアで合成できない場合ではソフトウェア合成で鳴らすこともできるが、CPU負荷多くなり、ゲームそのものの処理に使うCPUパワーが削られてしまい、結果としてガクガクとした動きに繋がりかねない。Audigy LSならば音質が上がるだけでなく、CPU負荷が低くなるため快適にプレイできるというわけだ。また、サンプリングレートの違いによる音質劣化に関しても、同社独自の8点補間機能により、非常に少ないのが特徴だ。

 Audigy LSは、ゲームユーザーにぴったりの製品だが、音質面でPC本体のサウンド音質に不満を持っているユーザーにもうってつけの製品だ。価格も8000円程度とリーズナブルなので、PC付属のサウンド機能に不満のある場合は、試してみてはいかがだろうか。

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