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3Dゲームも十分に楽しめるハイエンドノートがモデルチェンジ――NEC LaVie C LC900/8E(2/3 ページ)

 「LaVie C LC900/8E」は、ノート用CPUとして現時点最速のHTテクノロジ対応モバイルPentium 4/3.20GHzや、広視野角を誇るUXGAナチュラルファイン液晶を搭載した、ハイエンドノートPCである。グラフィックチップとして最新のRADEON 9600 PROを搭載するほか、GbE対応LAN機能やIEEE 802.11a/b/g対応無線LAN機能も搭載するなど、フラッグシップモデルに恥じない製品に仕上がっている。

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広視野角で見やすいUXGA液晶を搭載

 LC900/8Eのウリの一つとして挙げられるのが、UXGA(1600×1200ピクセル)表示が可能な15インチ液晶パネルを搭載していることだ。1400×1050ピクセルのSXGA+液晶を搭載したノートPCも増えているが、UXGA液晶を搭載している製品は、やはりまだフラッグシップモデルが中心である。UXGA液晶では、一般的なXGA液晶に比べて、一度に画面に表示できる情報量は2.4倍以上にもなる。その代わりドットピッチは狭くなるが、LC900/8Eでは液晶サイズも大きく、十分許容範囲である。

 また、LC900/8Eに搭載されているUXGA液晶は、駆動方式として一般的なTN方式ではなく、IPS方式(横電界方式)を採用している。IPS方式の液晶パネルは、視野角が広く、色再現性も高いという利点がある。LC900/8Eでは、実に上下左右176度という広視野角を実現しており、斜めから見ても視認性が落ちるようなことはない。発色も鮮やかで、DVDなどの動画再生も快適だ。

 なお、下位モデルのLC700/8Dでは、SXGA+表示が可能な「エクセレントシャインビュー液晶」が採用されている。こちらも同じIPS方式の液晶であり、上下左右176度の広視野角を実現しているが、輝度と黒の締まりの向上を狙って液晶表面に光沢パネルが貼られている。

 ただしこの種の液晶(いわゆるツルピカ液晶)では、周囲の外光が映り込みやすくなるという問題があるが、LC900/8Eのナチュラルファイン液晶では、従来通りのノングレアタイプの表面処理がされているので、こうした問題はない。


IPS方式の採用により、上下左右176度という広視野角を実現したナチュラルファイン液晶を搭載する。光沢パネルが貼られていないので、周囲の外光が映り込むこともない

高性能CPUと高性能グラフィックチップ、高速HDDを搭載

 次に、PCとしての基本スペックや機能について見ていくことにしよう。LC900/8Eは、CPUとしてHTテクノロジ対応モバイルPenitum 4/3.20GHzを搭載している。モバイルPentium 4/3.20GHzは、ノートPC用CPUとして現時点で最速を誇り、ハイエンドデスクトップPCにも負けない性能を実現する。

 また、グラフィックチップとしてATI Technologiesの最新チップRADEON 9600 PROを搭載したことも評価できる。RADEON 9600 PROは、Pixel Shader 2.0/Vertex Shader 2.0をサポートしたDirectX 9世代のグラフィックチップであり、高性能CPUとあわせて、最新3Dゲームも楽に動かせるパフォーマンスを実現している。ちなみに旧モデルのLC900/7Dでは、DirectX 8.1世代のRADEON 9000 PROが搭載されていた。

 チップセットはPC2700をサポートしたIntel 852PMを採用。メモリは標準で512Mバイト実装している。SO-DIMMスロットを2基装備しているので、最大2Gバイトまでメモリを増設可能だ(ただし、2Gバイトに増設する場合は、標準で実装されている512Mバイト SO-DIMMを外して、代わりに1Gバイト SO-DIMMを2枚装着することになる)。


SO-DIMMスロットを2基装備しており、標準で512Mバイト SO-DIMM(PC2700)が1枚装着されている

 HDD容量も80Gバイトと大きく、大規模アプリケーションでも余裕を持って利用できる。また、LC900/8Eでは、5400rpmの高速HDD(試用機では日立グローバルストレージテクノロジーズ製「Travelstar 5K 80HTS548080M9AT00」が搭載されていた)を搭載しているため、ノートPCで一般的に利用されている4200rpmのHDDに比べて高いパフォーマンスを発揮する(下位モデルのLC700/8Dでは4200rpm 80Gバイト HDDを搭載)。

 光学ドライブとして、「DVDスーパーマルチドライブ」(松下製UJ-820B)を装備していることもうれしい。DVDスーパーマルチドライブは、以前のNEC製品では、「DVD Multiプラスドライブ」と呼ばれていたドライブで、DVD-RAM/R/RW、DVD+RW/Rの5種類のDVDメディアに対応していることが特徴だ(ただし、カートリッジ入りDVD-RAMには非対応)。

 DVD-Rへの記録速度も、旧モデルのLC900/7Dは最大2倍速だったが、LC900/8Eに搭載されているDVDスーパーマルチドライブでは最大4倍速へと高速化されている。それ以外のDVDメディアへの記録速度は、旧モデルと同じで、DVD-RAM2倍速、DVD+RW2倍速、DVD+RW2.4倍速、DVD+R2.4倍速となっている。


DVD-Rへの4倍速記録を実現したDVDスーパーマルチドライブを搭載。ドライブは拡張ベイに装着されており、着脱が可能だ

 また、旧モデルの光学ドライブは内蔵固定式で着脱が不可能であったが、新モデルでは、光学ドライブが拡張ベイに装着されているため、代わりにオプションのセカンドハーディスク(80Gバイト)を装着することも可能になった。


セカンドハードディスクを拡張ベイに装着することで、HDD容量は合計160Gバイトになる

ネットワーク機能やインターフェースも充実

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