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お手ごろ価格をベースに自分流に構成できる デル Inspiron 1150(2/3 ページ)

突出した特徴はないけれど、ビジネス、ホームユースを問わず、幅広いユーザーに購入されるバリュークラスラインアップはPCベンダーにとって最も重要なラインアップ。Inspiron 1150はデルが投入した最新のバリュークラスノートPCだ。

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 評価機は搭載していたメモリは256Mバイト。インストールされているOSはWindows XP Home Edition SP1。よくWindows XPを使うならメモ512Mバイトは必要といわれているが、後から出てくるベンチマークテストはこの状態で測定している。メモリを512Mバイトにしておきたい場合は、注文時に512Mバイトを選択しておこう。

 なお、このとき512Mバイトのメモリモジュール1枚と256Mバイトモジュール2枚の構成が用意されている。前者を選択すると全体で17万9800円、後者なら16万9800円になる。Inspriton 1150はオンボードメモリを持たず、2基あるメモリスロットだけを利用することになるので、コストより将来の拡張性を考えるなら、512Mバイトモジュールを選ぶことになるだろう。価格重視なら問題なく256Mバイトメモリの2枚差しだ。


筐体裏面からメモリスロットとminiPCIカードスロットにアクセスできる。メモリスロットは2基用意されており、最大1Gバイトまで実装可能。miniPCIで供給される無線LANカードも作業的には困難ではないか、こちらは、購入時にオーダーしておかないと、ユーザーが後付することは出来ない

Insprionシリーズは内蔵ハードディスクがパック形式で収納されており、ユーザー自身でも簡単に取り出すことが出来る。今回評価した機材には日立グローバルストレージテクノロジーズの「IC25N030ATMR04」が搭載されていた。容量30Gバイトで4200rpm。デルのオーダーサイトで推奨とされている40Gバイトを選択する場合は4000円プラス、最大の60Gバイトにするなら1万円プラスとなる

 先ほど述べたように、ホームユースにおけるPCの利用の幅が広がり、バリュークラスといえど、リッチコンテンツに対応できるパフォーマンスが必要になってきている。では、実際どの程度のパワーがあるのだろうか。

 今回は、定番のベンチマーク「PCMark04」と「3DMark 2001 SE」を使い、「基本を押さえたA4ノートPC」のデスクトップ置き換えマシンといった同じようなコンセプトで開発され、先日PCUPdateのレビューにも登場した「HP Compaq Business Notebook nc6000」(以下、nc6000)のデータを比較してみよう。


PCMark04

3DMark2001SE(Build330)

 CPU ScoreやMemory Scoreの値は、Inspiron 1150が上回っている。これは、PCmark04の結果が実クロックを反映しやすいためで、Pentium M/1.4GHzを搭載しているnc6000には、いささか分が悪いベンチマークとも言える。Pentium Mはクロックして示される値以上のパフォーマンスを発揮するCPUであるので、統合アプリベンチで比較するとその差はもっと縮まる可能性は高い。

 3DMark2001 SEの値は、さすがにMOBILITY RADEON 9600を搭載したnc6000の半分にも満たない。同じデルの製品で15インチ液晶ディスプレイを搭載し、デスクトップのリプレースも意識したA4スリムノートのInspiron 510m(Pentium M/1.7GHz、Intel 855GM、PC2700を1Gバイト搭載)で測定した結果と比較してもまだ及ばない。ホームユースで需要が増えてきているゲーム用途には、向いていないと考えていいだろう。

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