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自動調光で小型・大光量――外部ストロボ「PZ40X」のススメ(2/2 ページ)

光量不足に悩むDSLRの強い味方となる外部ストロボ。自動調光対応の“純正”が一番だが、大きい/重い/高価なのが難点。サンパックの外部ストロボ「PZ40X」は、自動調光/大光量/パワーズーム/バウンス/光量調整といった多機能を小型ボディに凝縮。手頃な価格も魅力だ。

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 実際に使ってみて、もっとも評価したいのがその大きさだ。

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キヤノン純正550EX(左)とPZ40X(右)の大きさ比較
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 重心の低い小柄なボディは、DSLRとしては小型なKiss Dにピッタリとマッチする。重さも550EXの約半分で、高さも抑えられているため取り回しが非常に楽だ。

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PZ40XをKiss Dに装着

 内蔵ストロボよりもG.Nが増えたことで、標準ズームレンズでの撮影可能距離はワイド端で最大11.4メートル/テレ端で最大7メートル(ISO 100相当、EF-S 18-55mm F3.5-5.6 USM使用時)と大幅アップした。夜間撮影や照明の暗い屋内撮影などで威力を発揮する。

 カメラに固定された内蔵ストロボではできない技がバウンス撮影だ。内蔵ストロボからの光は被写体へレンズ正面からストレートに当たるため、バックに影ができたり、被写体の立体感が失われてしまったりすることがある。バウンス機構のある外部ストロボならば、天井や壁に当てた反射光を被写体にまわすことで柔らかいライティングが行えるのだ。

 PZ40Xは上方向へ90度までバウンスできるので、天井バウンス(縦位置撮影なら壁へのバウンスも可能)が行える。

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ストロボを使わずに撮影。左の部屋からの照明で、右側に長い影ができてしまっている
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内蔵ストロボで撮影。右側の影はなくなるが、強い直接光によって被写体の立体感が失われノッペリしてしまう
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PZ40Xを使って天井バウンスで撮影。光が全体的にまわって被写体の影を自然に消し、なおかつ立体感は残している

 低価格DSLRの登場で、これまで一眼レフカメラを手にしたこともなかったユーザーが入門用にDSLRを購入するケースも増えている。純正ストロボほどの多機能は必要ないが、内蔵ストロボには大いに不満を持っているというユーザーは、コンパクトなPZ40Xに注目してみてはいかがだろうか。

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