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2スピンドルの定番モバイルノートもDothanコア対応に――Endeavor NT331(1/2 ページ)

 エプソンダイレクトが発売したB5ファイルサイズノートPCの新モデル「Endeavor NT331」は、2004年1月に発売されたEndeavor NT330の後継モデルであり、光学式ドライブを内蔵する2スピンドルタイプでありながら、1.54キロの軽量ボディという特徴を受け継ぎつつ、DothanコアPentium M採用により、パワーアップが実現されている。

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 エプソンダイレクトが発売したB5ファイルサイズノートの新モデル「Endeavor NT331」は、2004年1月に発売されたEndeavor NT330の後継モデルであり、光学式ドライブを内蔵する2スピンドルタイプでありながら、1.54キロの軽量ボディという特徴を受け継ぎつつ、DothanコアPentium M採用により、パワーアップが実現されている。


Endeavor NT331

Dothanコア採用の最新Pentium Mを搭載可能

 「Endeavor NT331」における最大のパワーアップポイントは、搭載可能CPUが強化されているという点だ。もともとエプソンダイレクトのノートPCは、BTOによって搭載するCPUを選択できるようになっており、従来モデルでもPentium MおよびCeleron Mの複数モデルの中から選択可能となっていた。

 そして、新モデルのEndeavor NT331では、従来までのCPUに加え、Dothanコア採用の最新Pentium Mである、Pentium M 735/745/755(1.70GHz/1.80GHz/2GHz))が新たに選択可能となった。

 一般的なB5ファイルサイズノートでは、省電力版のPentium Mを採用する例が多く、現時点でDothanコア採用の最新Pentium Mを採用する製品はほとんど存在しない。それに対しEndeavor NT330では、省電力版Pentium Mではなく、通常電圧版のPentium Mを採用していたこともあり、Endeavor NT331で他社に先駆けてDothanコア採用の最新Pentium Mを採用できたわけだ。

 もちろん、バッテリー駆動時間を重視する場合には、消費電力の大きい通常電圧版Pentium Mの採用はマイナスポイントとなるが、携帯性とマシンパワーの双方を高いレベルで実現するという意味では、逆に大きな利点となる。事実、Dothanコア採用の最新Pentium Mを搭載することで、B5ファイルサイズノートながら、A4ノートに匹敵するパワーを実現できるわけで、この点がEndeavor NT331の大きな魅力というわけだ。


PCMark04のベンチマークテスト結果。富士通のFMV-BIBLO MG75G(Pentium M/1.50GHz)と比較

3DMark2001SEのベンチマークテスト結果。富士通のFMV-BIBLO MG75G(Pentium M/1.50GHz)と比較

試用機の仕様

CPU PentiumM 1.5GHz
チップセット Intel855GME
メモリ 256Mバイト
HDD 30Gバイト

B5ファイルサイズながら高い拡張性を実現

 CPU以外の基本仕様に関しては、従来モデルと大きな違いはない。チップセットはIntel 855GMEを採用しており、グラフィックス表示はチップセット内蔵機能が利用される。ディスプレイは1024×768ドット表示対応の12.1インチTFTだ。メインメモリは標準でPC2700 DDR SDRAMを256Mバイト搭載(オンボード搭載)し、最大768Mバイトまで増設可能。また、HDDも20Gバイトから60Gバイトまで自由に選択可能となっている。もちろんCD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブは標準で本体に内蔵される。

 無線LAN機能も内蔵可能で、IEEE 802.11a/b/gのトリプルバンド無線LANを内蔵可能となっている。ちなみに、無線LAN機能は、キーボード左上に用意されているスライドスイッチを利用して物理的にオン/オフの制御ができる。バッテリー駆動時の電力消費を考えると、うれしい仕様だ。


キーボード左上に装備されている無線LANスイッチ

 また、従来モデル同様、高い拡張性も確保されている。本体左側面には、100BASE-TX対応LANコネクタやモデムコネクタに加え、CardBus対応のPCカードスロット(TYPE II×1)と、SDメモリーカード/MMCカードおよびメモリースティック(PRO対応)が利用可能な3in1スロットが用意されている。

 USB 2.0コネクタは左側面に1ポート、右側面に2ポートと全3ポート、本体背面にはIEEE 1394ポート(4ピンコネクタ)がそれぞれ用意されており、さまざまな周辺機器を接続して利用可能だ。さらに、本体右側面にはフルサイズの外部ディスプレイ出力コネクタが用意されており、ビジネス用途にも柔軟に対応可能となっている。


本体左側面。左から有線LAN、モデム、CD-R/RW&DVD-ROMコンボドライブ、PCカードスロット、3in1カードスロット、USB2.0ポート

本体右側面。左からヘッドフォン、マイク、USB2.0ポート×2、外部ディスプレイ出力コネクタ

背面に装備されているIEEE1394コネクタ
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