レビュー
アナログテイストいっぱいのミニチュアデジカメ――ローライフレックス ミニデジ(2/4 ページ)
2004年のフォトエキスポで実物を見た途端、無性に欲しくなったのがこの「ローライフレックス ミニデジ」である。ミニチュアとしての質感や面白さを保ったまま、その中にデジカメを仕込み、「写真を撮ることもできるミニチュア」を実現したデジカメだ。
背面側には3つのボタンが並ぶ。唯一デジカメらしいところだ。
底面はそのまま外すと中に電池とSDカードスロットが。電池はCR2というカメラ用のリチウム電池である。
上面は跳ね上げると中に1.1インチの液晶モニタがある。強引に「上から覗き込んで撮る」という二眼レフカメラの特徴を残したといってよい。しかも液晶モニタも正方形だ。
ちなみにミニデジのデザインのベースとなったのはRolleiの「Rolleiflex 28F」という二眼レフカメラ。二眼レフというのは上下2つのまったく同じレンズを装備し、上のレンズはファインダー用、下のレンズは撮影用と使い分けるシステムのこと。上のレンズから入った光はカメラ上部にある大きなスクリーンに裏から投射される。だから撮影するときは上から覗き込む形になる。
フィルムのサイズは6×6で正方形だ。だからミニデジの液晶モニタも正方形だし、撮影画像の1200×1200ピクセルの正方形なのである。
このようにダミーのボタンもたくさん残しつつ、二眼レフカメラのテイストをミニチュア化してデジカメを組み込んだのだ。
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