検索
ニュース

秋の夜長を有効利用──今宵はASUSの自作PCコンテストに挑戦する(前編)(1/2 ページ)

9月15日から11月15日までASUSは自社の製品のユーザーを対象に全世界規模の「ASUS 915/925 自作PCコンテスト」を開催している。世界を相手に己のチューニングテクニックを試せるいい機会。今回は自作ユーザーの腕が試されるこのコンテストへ参加してみた。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena

 コンテストの参加条件は、ASUS製のIntel 915P/925Xチップセット搭載マザーボードと、IntelのLGA775対応CPUを用いること。組み上げた自慢のPCで、同社指定のベンチマークソフトを実行し、その結果をハードウェアを扱うウェブサイトの掲示板に掲載する、というちょっと変わった方法だ。賞品はASUSのPDAやノートPC(M6N)と大盤振る舞い。賞品獲得を目指してオレ流自作PCを目指そう。

まずは基準点クリアを目指してパーツを検討

 まず、今回のコンテストにおける必須アイテムであるASUS製マザーボードを選ぼう。同社のIntel 915Pマザーと言えばP5GDから始まるシリーズ、Intel 925Xマザーと言えばP5ADから始まるシリーズだ。なぜかIntel 915Gチップセット製品に関しては対象外となっている。どうして?

 次はLGA775対応CPUの選択。現時点でPentium 4 520〜560、そしてCeleron Dファミリーが発売されている。高いスコアを狙うにはより高クロックのCPUを選ぶ、というのが鉄則であるが、このコンテストではオーバークロックも有効とされている(もちろん自己責任の範囲で、リスクを承知したうえで行うこと)。そのため、多少低いクロックのCPUやCeleron Dであっても、チューニングを突き詰めることでスコアを覆す可能性「も」ある。

 さて、システムを検討するうえで、もうひとつ注意しないといけないことがある。今回のコンテストでは、ASUS指定のベンチマークソフトで、同社の提示する基準スコアを超えなければならない。その指定ベンチマークソフトとは、Futuremarkの「PCMark04」と、Sisoftwareの「Sandra」だ。

 PCMark04のほうは、フリーウェア版でも利用できるPCMark Scoreを測定すればよい。Sandraで必要なテストは「CPU Arithmetic Benchmark」(日本語では“CPU演算のベンチマーク”)と「Memory Bandwidth Benchmark」(日本語ではメモリの帯域幅をベンチマーク)の2項目で、それぞれのテストにおいて「Dhrystone ALU」「Whetstone FPU」「Whetstone iSSE2」、「Integer Buffered iSSE2」「Float Buffered iSSE2」が対象となる。ASUSの基準スコアは以下のとおりとなっている。


コンテスト公式ベンチその1「PCMark04」


コンテスト公式ベンチその2「Sandra」

ASUS基準スコア
PCMark04SystemPCMark Score4800以上
SandraCPUDhrystone ALU9000 MIPS以上
  Whetstone FPU3684 MFLOPS以上
  Whetstone iSSE26735 MFLOPS以上
 MemoryInteger Buffered iSSE24900 MB/sec以上
  Float Buffered iSSE24900 MB/sec以上

 なお、PCMark04では、DirectX 9.0b以上と、Windows Media Encorder、Windows Media Player 9がインストールされた環境が必要となる。また、PCMark Scoreは、CPU処理能力やメモリ帯域幅のほか、HDDの転送速度やグラフィックメモリの帯域幅も測定対象となるため、CPU以外のパーツにも気を配ろう。

 ASUSが示す基準スコアを超えるには、どの程度のシステムが必要になるだろうか。まずは手持ちのPentium 4 530(3GHz)とRADEON X300という、エントリークラスのシステムでテストしてみた。

ベンチマークソフトスコア基準点との差
PCMarks4268PCMarks-532
CPU ALU8828MIPS-172
CPU FPU3618MFLOPS-66
CPU FPU iSSE6237MFLOPS-498
Memory Integer4840MB/sec-60
Memory Float4837MB/sec-63

 ベンチマークソフトのスコアには、若干のブレが生じるため、何度か実行したうえで値を見極めよう。この結果からすると、CPUには3.20GHz程度の実動作クロックが基準超えの目安となりそうだ。メモリは更なるチューニングが必須。PCMark Scoreでは、グラフィックスカードを高性能な製品にしたりHDDでストライピング(RAID 0)を使用したり、といった手段でスコアの向上が望めるだろう。

コンテスト用機材を選定、コンテスト参加の第一歩

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る