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Athlon 64とNVIDIA SLIの破壊力を知るAthlon 64で構築する最強ゲームPC第2回(3/3 ページ)

最新のGPUが登場するたびにそのパフォーマンスは倍倍ゲームで伸びていく。ところが、3Dゲームのほうも複雑なエフェクトを実装してどんどん重くなる。この際限のない堂々巡りにAthlon 64とNVIDIA SLIの破壊的なパフォーマンスで決着をつける。

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エントリークラスのGPU&SLIでハイエンドシステムに迫る性能を出せるのか

 「大人買い」を現実のものにできる、なんとも幸せなユーザーに、現在手に入れられる最高のパフォーマンスを見ていただいたが、大人買いはできないけれど「お父さん買い」ならできる、というユーザーが気になるのが「エントリークラスのGPUをNVIDIA SLIで組み合わせたら、その程度のパフォーマンスになるのか」だろう。

 「お父さん買い」では、少しずつ貯めた小遣いを小刻みに消費していく、「戦力逐次投入」といった旧日本陸軍のような作戦を発動することになるが、NVIDIA SLIなら「GeForce 6600 GTをまず一枚買っておいて、隙をみてもう一枚手に入れる」という技が可能になる。ハイパフォーマンスを手に入れるには、実に現実的。問題は、そうやって手に入れたミドルレンジで固めたシステムは、ハイエンドで固めたシステムにどれだけ迫れるのか、ということ。

 そこで、先ほどの「大人買い」構成のPentium 4 Extreme Edition/3.46GHz&RADEON X800XT Platinumの結果を「お父さん買い」でも購入可能圏にあるミドルレンジシステムである、Athlon 64 3500+とGeForce 6600 GTのNVIDIA SLI構成の結果と比較してみたのが、下のグラフになる。

ベンチマークシステム環境その3
CPUAthlon 64 3500+
マザーボードASUS A8N-SLI Deluxe
メモリPC3200/512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2


3DMark05 Score


3DMark05 GT1、2、3


3DMark03 Score


3DMark03 GT1


3DMark03 GT2、3、4

 3DMark03は、ハイエンドCPU&GPUに匹敵するパフォーマンスを示し、3DMark05では、さすがに及ばないもののそれでも軽負荷時の結果で約8割の相対性能を示している。それぞれのパーツ価格の差を考えると、「お父さん買い」でそろえたにしては、けっこういい結果だと思うのだが、いかがだろう。ちなみに、「お父さん買い」システムを構成するパーツ価格は、CPU3万5000円+メモリ3万円+GPU2万5000円×2=約11万5000円。

 先週から発売されたASUSのnForce 4 SLI搭載マザー「A8N-SLI Deluxe」は入荷即完売状態であったと聞く。GIGA-BYTEやMSIなどからも同様の製品がまもなく出荷開始という話もあるなど、自作PCユーザーのボルテージは高まるばかり。

 なんでもかんでもハイエンドで固めた「大人買い」で未知なるパワーに驚くもよし。コツコツそろえたミドルレンジ&SLIで、ハイエンド相当のパワーにほくそそえむも良し。誰もが熱くなれるAthlon 64&NVIDIA SLIを、ぜひ多くのユーザーに体感していただきたい。

 現在、Athlon 64とNVIDIA SLIに対応したマザーボードは以下のベンダーから発表されている。すでにASUSの製品が店頭に姿を見せているが、そのほかの製品も年内には登場する予定だ。

ASUS

A8N-SLIDeluxe

A8N-SLI

実売価格:2万3000円前後(A8N-SLIDeluxe)、2万1000円前後(A8N-SLI)


A8N-SLI Deluxe

GIGA-BYTE

GA-K8NXP-SLI

GA-K8NF-SLI

実売価格:2万5000円前後(GA-K8NXP-SLI)、未定(GA-K8NF-SLI)


GA-K8NXP-SLI

MSI

K8N Diamond

実売価格:未定


K8N Diamond

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