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マザーを上下逆に設置する“直線エアフロー”ケース――SST-TJ06を試すPCケース(3/4 ページ)

CPUは電源の下あたりに、PCIブラケットはケース下部に、そして作業時は左側パネルを開けて行う……そんなATXフォームファクタ製品の常識をコロンブスの卵的アイデアで覆した“直線エアフロー”を採用するPCケース、SilverStone「SST-TJ06」をチェックした。

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マザーを上下逆に組むというのはなかなか新鮮

 では早速組んでみよう。

 特徴的なエアダクト周りの設置は難しいかなと心配したが、普通(いや、マザーの上下と、作業時に開ける側面パネルは普通とは逆だが)にマザーを取り付けて透明な樹脂製のダクトをかぱっとはめるだけ。何も戸惑うことはなかった。

 設置した構成は以下の通り。

構成
CPUCeleron/2GHz
マザーMSI「845E Max2-L」(Intel 845E)
メモリPC2100 DDR SDRAM 512Mバイト
HDDUltra ATA 160Gバイト×1
グラフィックスカードMatrox「Millennium G450」

 さてCPU組み込み済みマザーを取り付けると、ちょうどケース背面近くにCPUヒートシンクがくる。

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CPUクーラー部分

 少し前に質の悪いコンデンサが破裂するマザーボードが話題になったが、まともなコンデンサだとしても温度が10度上昇するとその寿命は半分になるという(アレニウスの法則)。つまり、できることならCPUの熱は他の部品に影響しないうちに、外部にお引き取り願った方がいい。その点からも、この位置にCPUがくるのは理想的といえる。

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ダクトを取り付けるとこうなる

 ドライブ類はすべて、ねじ不要で装着可能な構造となっている。ドライブに付属のガイドレールを設置し、ケースにはめ込むといった仕組みで、頻繁にドライブを交換するようなユーザーには大変便利である。なお、このガイドレールもライブのねじ穴に差し込むだけなので、ねじ止めする必要はない。

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HDDベイ部分

 ただし、この機構自体はメンテナンスもしやすくよいのだが、HDDと光学ドライブでレールの長さが違うことや、左右でレールの種類が違うこともあって、どのレールを使えばよいのかが分かりにくい。マニュアルは、ほどよく貧弱なものしか付属しないため試行錯誤してしまった。この点だけは改善を望むところである。

 このほか、キーロック可能な開閉式前面パネルや、5インチベイ×5、3.5インチベイ×2、3.5インチシャドーベイ×6というミドルタワーケースならでは拡張性が備わっている

一方、使い道が分からないキーロック開閉式の前面パネル

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