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きょうはGeForce 6200に追加された「TurboCache」パワーを試してみたグラフィックスカード(1/2 ページ)

「価格を抑えるために自前のメモリは節約して、あとはユーザーのメインメモリをちょっと拝借」というのが、イマドキのバリュークラスGPU。GPUベンダーは「性能も十分出ますよ」とアピールするが、どうやら目指すところは「速度」以外にあるようだ。

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 新世代コアを実装したバリュークラスGPUのGeForce 6200で「バリュークラスでもDOOM 3で遊びたい」とわがままをいったのは去年の10月。その登場したばかりのバリュークラスGPUに新しい技術を取り込んだ「GeForce 6200 with TurboCache」(GeForce 6200 wTC)が発表されたのがその2カ月後のこと。

 「最初に発表されたGeForce 6200はなんだったんですか?」と最初は思っていたが、どうやら両者の目指すユーザーは異なっているのでしょう、というのが今回ベンチマークを走らせた直後の感想である。

 すでにデスクリートのグラフィックスカードとしてGeForce 6200wTCを実装した製品も発表されているが、ローカルに128Mバイト以上のビデオメモリを搭載するGeForce 6200に対して、GeForce 6200wTCは少容量のメモリしかローカルで搭載せず、アプリでそれ以上のビデオメモリを要求する場合はメインメモリの領域を利用するようになる。


GeForce 6200 with TurboCacheのリファレンスカード

 このあたりの仕組みはATIが発表した統合型チップセット「RADEON XPRESS 200」のビデオメモリと似ている。RADEN XPRESS 200は「メインメモリを共有してオプションで実装されるローカルフレームバッファも利用できる」と、まずはメインメモリありき、という説明をしているが、「ビデオメモリとしてローカルのメモリとシステムのメモリを使える」という仕組みでは同じといえる。

 今回、GeForce 6200 wTCのリファレンスカードがNVIDIAから提供されたが、そのローカルメモリは16Mバイト。あとはメインメモリの領域をGeForce 6200 wTCが使うようになる。

 NVIDIAの説明では、メインメモリを共有する場合はノースブリッジ経由でデータが転送されるため、「Intel 915ファミリーよりnForce 4のほうがパフォーマンスは高くなる」と述べているが、今回の評価では、ほかのバリュークラスグラフィックスカード、そしてひと世代前のミドルレンジとのパフォーマンスを比較するため、ITmedia標準環境であるIntel 915Gマザー基幹のシステムで評価を行っている。

ベンチマークシステム環境
CPUPentium 4/540(3.2GHz)
マザーボードAopen i915Gm-I
メモリPC3200/512MB×2ch
HDDST3160023AS
OSWindows XP Professional +SP2

 比較したグラフィックスカードは、以前GeForce 6200レビューで登場した「RADEON X300」に「GeForce FX 5700」にビデオメモリ128Mバイトを搭載したGeForce 6200を用意。これらをいつもの定番ベンチマークで比較する。なお、GeForce 6200 wTCのドライバはNVIDIAが指定してきたForceWare 71.20を適用している。


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