「いつか見たハコ」マザー逆さケース再び──Enermax「CS-718シリーズ」:PCケース(1/3 ページ)
今回紹介するCS-718は、以前にレビューしたSilverStoneによく似ていて巷でも少しだけ話題に。ただ、よく見ると細部はけっこう違っていたりする。このビミョーな差異が気になるアナタは、この記事を読んで「違いがわかる」ユーザーになろう。
こいつはアレとは違うのか?
最初にこのケースを見たとき、SilverStoneのSST-TJ06とあまりに酷似しているので、後継バージョンが出たのだとばっかり思っていた。
しかし、ふと見ると電源ユニットがEnermax。SilverStoneのケースにEnermaxが付いているわけがない。そこではじめて勘違いに気が付いたぐらい。
とはいっても、いくら似ているとはいっても異なるメーカーの製品であるから当然違いがある(はず)。今回はそのあたりを中心にレビューしていこう。
まずは外観のチェックからとりかかろう。
ケース全体はブラックの塗装が施された(シルバーのバージョンもある)亜鉛メッキのスチールパネルで構成されている。サイズは幅205×奥行き494×高さ540ミリと、イマドキちょっと珍しいくらいにしっかりと大きいタワー型である。重さも15キロとかなりある。
クライアントPCとして使ってもいいが、これだけの大きさだけあってExtended ATXのマザーボードを収納することができるから、サーバ用としても十分通用する。でも、ここまではSST-TJ06とほぼ同様のつくりである。外観で一番異なるのはフロントパネルの部分だ。
前面はメッシュの扉になっていて、これを開けると5インチと3.5インチのオープンベイにアクセスできる。
前面部分でひときわ目立つのは大きなノブのような物体。触ってみるとクルリと回る。なんだろうかと裏側を見てみると、可変抵抗がとりつけられていた。
これは、冷却ファンをコントロールするノブだ。後述するようなファンカード(基板)を介して4つまでのファンをコントロールするようになっている。ただし、4つのファンを独立してコントロールできるわけではなく、ダイヤルをまわすとすべてのファンの回転が制御されてしまう模様。
フロントパネルの上側には各種インタフェースと液晶パネル、ボタンなどが配置されている。SilverStoneのSST-TJ06はサイドにインタフェースが来ていたが、この部分はまったく違うデザイン。液晶表示はCS-718だけが備えた機能だ。
インタフェースの位置については、どちらがよいかはケースの置き方や使い方によっても違うので一概にいえないのだが、床に設置する場合にはCS-718のほうが操作しやすいことは確かだ。
背面を見ると12センチのファンの排出口がひときわ目立つ。通常は下部にある拡張スロットがやや上方にあり、逆にI/Oパネルが下にある。
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