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自分のPCは宝の山だった――デスクトップ情報検索ソフト「ConceptSearch」が教えてくれたこと(3/3 ページ)

のた打ち回って作っていたプレゼン資料のデータ収集も、あっという間にすんでしまう。すっかり忘れていた貴重な情報や、他人とのやり取りも発見できる。それもメールやその添付ファイル、メッセンジャーの保存ファイルなども含めてだ。自分のパソコンをきっちり検索できるようになると、それが宝の山であったことに気づかされるはずだ。

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 リストからそれぞれの項目を選ぶと、下部に【作成者】【更新日】【文書名】という情報とともに、それぞれのファイルの中身が表示されている。たとえばExcelシートならそれが表示されているのだ。自分が作ったもの、経理担当者が変更したもの、ファイル名は似ていても、これならなにが目的の文書なのかは一目瞭然だ。

 まさに「ちっくしょー、これがあればなー」という感じである。先日の苦労はいったいなんだったのか。10秒とかからずお目当てのファイル群を探せたのみならず、「そんなやりとりしてたっけ?」というメールまで発見できてしまったではないか。そのまんま使えそうなPowerPoint資料も見つかった。6時間かかった資料作成は、これを使えばおそらく半分以下に短縮できてしまったことだろう。

自分のPCは宝の山だった……

 加えてこのソフト、まだまだ色々と面白い使い方がありそうだ。「ワイフにパーフェクトなサービスをするプランの立案とかやってみたらどうです」とは竹村氏のアドバイスだが、残念ながら筆者のお仕事マシンの中には、そんな楽しげなデータなど元々ない。原稿のテキストとかライターとの各種のやり取り、プレスリリースに読者からのお褒めの言葉やお叱りの言葉(残念ながら後者のほうをもらうことが多い)などといったものばかりだ。

 とはいえ、やってみると感心することは色々ある。たとえば、担当しているコラムニストの一人、小寺信良氏の名前「小寺信良」をポツリと入れ、検索時の表示数を1000にする。単語1つだと数秒もかからずリストが表示されるのだが、小寺氏からのメール、保存してあるテキスト原稿はもちろん、読者からの感想メール、メーカーからのコメントなど、自分のPCのなかにある小寺信良情報があっという間にリスト化されるのである。メールの添付ファイルの中にある“小寺信良情報”まで検索してくれるから、「へぇ、こんなやり取りもあったんだ」というものまで見つかった(読者からの要望で処理し忘れていたことまで、しっかり表示された……)。


「小寺信良」と入力するだけで、小寺信良さんに関係した文書やメールをあっという間に探し出してくれた。ウィンドウ下部にはその文書内容が表示される

 加えて、html形式で保存されているメッセンジャーのファイルも検索対象になるから、ライターさんとのやり取りから面白いものもいろいろと見つかった。ある記事に対する他のライターさんのコメントとか、あるいは、「こんなネタがあってライターの××さんが興味を持っているみたい」といった類の話である。

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

 メッセンジャーはその場限りの話になることも少なくなく、やり取りを保存しておいても、つい忙しさに紛れ、忘れてしまうことが少なくない。「A社のB事業について」とか入れたら、ライターさんが面白い情報を伝えてくれていたりしていたことも発見した。しまった、原稿を頼むんだった……。その他、ConceptSearchで検索文章をいろいろ変えて“遊んで”いたら、ネタ・ネタ・ネタの大発見である。


rtf形式で保存したWindows Messengerのやり取りは、こんな風に表示される

 筆者は編集者だが、たとえ仕事が違う人でも、PCを使っている人であれば、使い込んでいればいるほど、このソフトでいろいろな「発見」をすることができるだろう。プレゼン資料でよく使いそうな文書はもちろん、こうして見つけてしまった文書も、「ブックマーク」しておくことができる。そうすれば、今度こそ忘れず有効活用できるはずだ。

 ConceptSearchはことほどさように、自分のPCが宝の山であることを教えてくれるソフトである。そしてその宝の山を、これまでの自分がどれだけムダにしてきたのかも……。

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