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1万円ほどで買える双方向通信対応プリントサーバ――コレガ「CG-FPSUBD」(3/3 ページ)

家庭内LAN、そしてプリンタの多用途多機能化に伴い、家庭内におけるプリンタを共有できるプリントサーバ機器が結構人気だ。1万円ほどという低価格さ、そして双方向通信に対応したタイプというのがポイントだ。今回はその条件を満たす、コレガ「CG-FPSUBD」を試してみた。

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複合機では、スキャナ機能も利用可能

 そして複合機ならではのスキャナ機能も試してみた。OS付属ツール「ペイント」からTWAINドライバでスキャンした時の所要時間を計測してみる。

 300dpi時ではCG-FPSUBD経由とPC直接続時ともに約36秒と変わらない。しかし600dpiに引き上げるとCG-FPSUBD経由時が3分3秒、対してPC直続時が1分45秒となり、ここで初めて大きな差が出た。

 筆者が利用する場合に限っては普段300dpiまでで十分だが、たとえば趣味で頻繁に高画質カラープリント写真印刷やネガのスキャンを行うといったユーザーの場合はこのあたりのスピードが気になるかもしれない。

CG-FPSUBD経由PCにUSB2.0で接続
300dpiカラースキャン35.5秒36秒
600dpiカラースキャン3分3秒1分45秒

 なお、PIXUS MP390にはメモリカードリーダー機能も搭載されている。以前に試した、キヤノンIST製プリントサーバ「NetHawk WP100」(レビュー参照)では、この機能も認識され、利用可能であったが、CG-FPSUBDの場合はこれを認識できないようだ。もちろん、メモリカードリーダー機能の利用シチュエーションを考えた場合、手元のPCから取り込むほうが便利であるし、ダイレクトプリント機能を使う場合にはプリンタ側で直接操作すればいいだけなので、とくに不便はないのではと考えることもできる。

手ごろな価格でプリンタの機能を生かしたネットワークプリンタ化が魅力

 CG-FPSUBDの魅力は、やはり双方向通信への対応と手ごろな価格が挙げられるだろう。無線LAN対応によるプリンタの無線化機能など、搭載される機能の多彩さで見れば、いわゆるキヤノン純正のプリントサーバ製品「NetHawk WP100」(実売価格2万2000円前後)が勝るが、価格で見るとそれなりの開きがある。

 高画質での写真プリント、スキャン機能も多用するといったユーザーであれば若干速度が若干気になる部分はあるが、ほとんどの作業をデフォルトオプションで行う家庭内・家族ユーザー向けとして導入するのであれば、この価格と搭載機能は魅力的ではないだろうか。

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