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2005年度版DVDオーサリングソフト主要4本の使い勝手を比較する(中編)(1/3 ページ)

“こだわり保存版DVD”作成をより簡単に、そしてユーザーニーズを反映した機能が備わる2005年度版DVD編集・オーサリングソフト。今回はチャプターポイント設定やDVDメニュー作成の容易さ、凝った編集作業を行うためのポイント機能それぞれなどについてをチェックしていく。

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より凝った編集作業

 DVカメラなどからキャプチャーした映像などをオリジナルDVD-Videoに仕上げるさいには、画面が切り替わる際にトランジション効果を付けたり、映像をエンボス調で表示するなどのエフェクトなどを追加することにより、より凝った作品に仕上げることができる。またTV番組録画データであっても、ノイズを除去したり音声を若干調整するといったこともできる。

 MyDVD Deluxe version 6やPowerDirector 4は多数のトランジションやエフェクト効果メニューを備えており、ロゴを挿入したり、ピクチャーインピクチャー(PiP)表示編集も行えるなど、ビデオ編集ソフトとして自在に編集できるのも特徴だ。

 エフェクトやトランジション効果を追加する場合には、ストーリーボードやタイムラインボードにドラッグ&ドロップしていくのが一般的となる。このうちDVD MovieWriter 4は、少し変わった操作体系となっており、トランジションを追加するさいにはそれぞれのビデオクリップの編集画面で、シーンを選択して反映させる方法で、シーンを自動的に検出して効果を追加できるほか、任意の場所に反映させることも可能となっている。しかし、ビデオクリップ間にトランジションを追加する際は、あらかじめ結合させておかなければならないといった、凝った編集を行うにはやや面倒なところもあった。ちなみに、エフェクト機能は搭載されない。

ペガシス「TMPGEnc DVD Author 2.0」

 TMPGEnc DVD Author 2.0は、カット編集やチャプターの追加以外の編集機能は備えていない。オリジナルのムービーを編集・作成する場合はトランジション効果が使えないのがデメリットとなりそうだが、TV録画番組を編集することに特化しているとも言える。

より凝った編集作業(1)


ソニック・ソルーションズ「MyDVD Deluxe version 6」

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 MyDVD Deluxe version 6は、9ジャンル108種類のトランジション効果と、5ジャンル75種類のエフェクトを搭載している。どちらも、ストーリーボードにドラッグ&ドロップするだけと簡単だ。

 映像にアニメ調の枠を付属する「フレームエフェクト」は、見た目をおもしろくできるのでおすすめ。ただし、エフェクトやトランジションはジャンル分けされており、一覧表示ができないので探すのが面倒といった感じもある。

より凝った編集作業(2.5)


サイバーリンク「PowerDirector 4」

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 PowerDirector 4はトランジション113種類、エフェクト24種類と多彩に揃えられ、同社Webサイトにて追加エフェクト効果データも用意されている。設定もドラッグ&ドロップ操作のみで行え、使い勝手はいい。「可変速」機能では動画の再生速度を変更できるのも特徴となっている。

 また「MagicClean」機能の利用により、明るさやコントラストを調整したり、音声のノイズ除去作業などもできる。音声ノイズ除去ツールにより録音時に拾ってしまった機械音や風の音などを除去することができる。ただし、TV番組録画データで試したところ、見た目はほとんど変わらず、逆に音質が劣化するケースもあったので、自分で撮影したムービーを最適化するときに利用するといいだろう。

より凝った編集作業(3)


ユーリードシステムズ「DVD MovieWriter 4」

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 DVD MovieWriter 4は計113種類のトランジションを用意しているが、エフェクトはサポートしていない。また、シーンごとに編集するスタイルなので、映像の素材間にトランジションを追加する際にあらかじめ結合しておく必要があるなど、凝った編集を行うにはやや手間がかかる印象を持った。

 1つのシーンの中に複数のトランジション効果を追加できる機能はおもしろいが、TV番組録画データを編集するなら使うことはないかもしれない。

より凝った編集作業(2)

チャプターポイントの設定

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