検索
レビュー

きょうは「GeForce 7800 GTX」のベンチマークで「豪快!」の意味を知ったグラフィックスカード(3/3 ページ)

NVIDIAが2005年の主力GPU「GeForce 7800 GTX」を発表。その開発コード名「NV47」が示すように2004年の主力GPU「NV40」準同型GPUながら、GeForce 6800 Ultraとは一味違った性能を発揮する。

PC用表示 関連情報
Share
Tweet
LINE
Hatena
前のページへ |       

Futuremark系ベンチでは絶大なるSLIのパワーだが


3DMark05 Score


3DMark03 Score


3DMark03 GT1


3DMark03 GT4


Aquamark3


DOOM3(timedemo demo1)


FarCry(HardwareOC River)


Half-Life 2(HardwareOC d13c17)

 こうして、GeForce 7800 GTXのNVIDIA SLI構成の結果を並べてみると、3DMark05/03でははっきりとした差が出ているのに、市販ゲーム系のテストにおいては、Athlon 64 3500+のシステムではもはや頭打ちであることがはっきりと表れている。

 ちょっと見難くて申し訳ないのだが、前のページにあるシングル構成の結果を比べてみても、Futuremark系のテストは、NVIDIA SLIの効果が顕著であるのに対して、市販ゲームベンチではまったくと言っていいほどNVIDIA SLIがパフォーマンスの向上に貢献していない(ForceWareで設定できるアプリごとの設定プロフィールを適用しても結果は変わらない)。重負荷条件のテストでパフォーマンスがわずかながらアップしているあたりにようやくNVIDIA SLIの効果が感じられるに過ぎない。

 ということで、「お父さん買い」に依存するミドルレンジシステムになると、GeForce 7800 GTXのシングル構成ならまだしもNVIDIA SLIとなると「宝の持ち腐れ」になりかねないようだ。


Athlon 64 3500+にGeForce 7800 GTXとアンバランスながらも「ちょっと贅沢な」システム

 チップの変更が大掛かりでないため、GeForce 7800 GTX搭載グラフィックスカードは、NVIDIAの発表とほとんど時を空けずに出荷される見通し。その数は「それなりに潤沢」とパーツベンダーは述べている。

 予想される実売価格は「GeForce 6800 Ultra相当」といわれており、価格とパフォーマンスを比べれば、GeForce 6800 Ultraを購入する意味は見出しにくい。そのため、GeForce 7800 GTX搭載カードが出た時点でGeForce 6800 Ultraの出荷はストップとなるらしい。

 ちなみに、OMPUTEX TAIPEI 2005で「デュアルコア」グラフィックスカードを展示したパーツベンダーが、出荷に関しては一応に消極的だったのも「コストとパフォーマンス、NVIDIA SLIへの拡張などを考えると、GeForce 7800 GTXのほうが魅力的」というのがその理由であった。

 ミドルレンジPCにGeForce 7800 GTXを組み込もうとした場合、シングル構成ならばコストに見合ったパフォーマンスの向上が見込めるが、NVIDIA SLIを狙うにはFuturemark系のベンチマークの結果はそれなりにアップするものの、ゲームにおけるパフォーマンス向上は慎重にならざるをえない。

 そもそも、GeForce 7800 GTXのユーザーとして想定されているのは「パフォーマンスを非常に重視するハイエンドユーザー」となっている(この時点でお父さん買いユーザーはNVIDIAの想定外、であるような気もするが)。

 ならば、「このGPUに見合ったCPUならどういうことになるのか」という視点で、パフォーマンスを見てあげなければNVIDIAにしてみれば不公平極まりないだろう。ということで、「高クロックCPUを奢った場合のGeForce 7800 GTXのパフォーマンス」を含めた、さらなる検討については、後日、あらためて掲載させていただく予定だ。

前のページへ |       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

ページトップに戻る