きょうは「WinFast PX7800GT」で今年の「ちょい安ハイエンド」の実力に唸ってみた:グラフィックスカード(1/4 ページ)
NVIDIAが先日発表した最新GPU「GeForce 7800 GTX」の下位モデルにあたるエントリーGPU「GeForce 7800 GT」を発表した。すでに、グラフィックスカードベンターからこのGPUを搭載した製品が発表されており、それらの実売想定価格は4万8000円前後となっている。さて、その性能やいかに。
クロックを下げてShaderユニットを「Disable」(?)に
GeForce 7800 GTは上位GPUのGeForce 7800 GTXから一部のスペックが変更されている。Vertex Shaderユニットは7つ(GeForce 7800 GTXは8つ)、Pixelパイプラインは20本(同じく24本)、コアクロックが400MHz(同じく430MHz)、メモリクロックは500MHz(同じく600MHz)。
最大消費電力(Peak Power Consumption)はGeForce 7800 GTXが100ワットであるのに対してGeForce 7800 GTは85ワットとなっている。Peak Power Consumptionの値が下がっているが、NVIDIAが推奨するシステムの電源ユニットはGeForce 7800 GTを組み込んだシステムでもシングル構成で350ワット、NVIDIA SLI構成で500ワットと、GeForce 7800 GTXと同等に要求される。
メモリインタフェースの仕様は256ビット幅でGDDR3に対応、とこれはGeForce 7800 GTXと同様。数を減らしているVertexShaderユニットにPixelShaderユニットだが、こちらも組み込まれているユニット単体の構造はGeForce 7800 GTXと同じ。サポートするAPIも「Direct X 9」「Shader Model 3.0」「NVIDIA Cine FX 4.0」「Intellisample 4.0」と同じだ。
「数を減らした」と述べたVertexShaderユニットとPixelパイプラインの数だが、NVIDIAの資料によると、GPU構成トランジスタの数はGeForce 7800 GTXと同じ302M(ちなみにプロセルルールも0.11マイクロメートルを採用)とある。
ということはGeForce 7800 GTのGPU内部構造はGeForce 7800 GTXとまったく同じで、VertexShaderユニットもPixelパイプラインもそのままそっくり残っている可能性が考えられる(冒険精神に満ちたユーザーは“RivaTuner”という単語を思い出すだろう)。
いち早くGeForce 7800 GT搭載グラフィックスカード製品を投入するリードテックジャパンの「WinFast PX7800 GT TDH」の動作クロックは定格どおりのコアクロック400MHzにメモリクロック500MHz
上からGeForce 7800 GT、GeForce 7800 GTX、GeForce 6800 GTのそれぞれリファレンスカード。GeForce 7800 GTの基板サイズはGeForce 6800 GTに近い
重負荷条件でも意外と頑張るGeForce 7800GT
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