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DivX+おまかせ機能でバシバシ録画──H/W DivXエンコーダ搭載「PX-TV432P」を試すTVキャプチャーカード(3/5 ページ)

PCで録画し、多くのソースを保存した家庭内ビデオサーバにて配信するといった“PC録画派”の多くにとって、途中でDivXに変換してHDD容量を圧迫させない工夫をしているユーザーは多い。今回はそのような手間を大幅に省くべく、ハードウェアDivX録画が行える、プレクスター「ConvertX PVR PX-TV432P/JP」を試してみた。

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DivXならMPEG-2の半分のビットレートで十分、録画時のCPU使用率も同等

 さて最大の特徴であるDivX録画時の画質はどうだろうか。

 たとえばDivXでは「DVD1枚分の動画を、画質をさほど落とすことなく、CD1枚分まで圧縮可能」といった例えがよく用いられる。DVD1枚を4Gバイト強の容量として約6分の1、8Gバイト強とすると約12分の1まで圧縮できるということだが、さすがにこれはちょっと誇張されすぎだろう。

 ただし、「画質をさほど落とすことなく、MPEG-2よりファイル容量を小さくできる」ことを目的の1つとして開発された、MPEG-4系のDivXの方が映像の圧縮率が高いのは事実。筆者の主観としてはソフトウェアエンコードでビットレートの配分が適切に行われた場合、ビットレート4Mbps程度のMPEG-2に対し、2分の1から4分の1程度までファイルサイズを圧縮しても実用レベルの画質は得られるという印象を持っている。

 PX-TV432Pでは、プリセットも含めて録画画質のパラメータを自在に変更が可能で、DivXエンコードの場合も複数の解像度と任意のビットレートを組み合せることが可能だ。音声エンコードもMPEGエンコードタイプのキャプチャーカードでは一般的なMPEG Audio Layer-2に加え、MP3の呼称でお馴染みのMPEG Audio Layer-3が選択でき、DivX+MP3というもっともよく用いられる組み合わせでのリアルタイム録画が可能だ。

 DivXでの録画時は5段階の画面サイズと任意のビットレートを組み合せることができる。DivX対応のポータブルAVプレーヤーを意識しているのか、176×144ドットといった低解像度のモードも準備されている。CPUパワーの低いPCでの利用を意識し、録画時には映像を表示させないといった設定も準備されている。MPEG-2録画では、4段階の画面サイズとビットレートの組み合せが可能。640×480/480×480ピクセルはDVD-Videoフォーマットからははずれることになる点には注意がいる。

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DivX録画は、5段階の画面サイズと任意のビットレート設定ができる(左)。MPEG-2録画は4段階の画面サイズとビットレートの組み合せができる。ただし音声はMPEG Audio Layer-2のみで、ビットレートのみの設定が可能(右)

 なおDivXでの録画時も可変ビットレート(VBR)でのエンコードが可能だが、設定できるのは平均ビットレートのみ。リアルタイムエンコードでは、PC録画派ユーザーが別途ソフトウェアエンコードで行う2パスエンコード、クオリティベースでのエンコード時のように理想的なビットレートが可能だとは限らない。この点がどう影響するかが興味深いところだ。

画質比較──MPEG-2/4MbpsとDivX/2Mbpsではほぼ同等

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