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「速さだけ」から満足度と品質の評価へ──インテルがアピールする新世代ベンチマーク(1/4 ページ)

PCの性能は速さ一辺倒から品質へ。利用の幅が広がる「デジタルホーム時代のPCを正しく評価してくれ!」ということでインテルが「第3世代のベンチマーク」を日本で披露した。

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速さだけがPCのパフォーマンスではない

 ITmediaでも、ベンチマークといえば「SYSmark2004」「3DMark05」「Aquamark3」といったメジャーどころをそろえているが、インテルのデーブ・サルバトアー氏(米インテル パフォーマンス・ベンチマーク・アナリシス ワールドワイド・クライアント・ケーパビリティ・エバンジェリスト)は、「スピードだけを評価する従来のベンチマークではシステムの評価項目を十分に網羅できない」とプラットフォーム全体が評価できるベンチマークの必要性を訴える。

 「Ziff-Devisのベンチマークなどの第1世代ベンチマークはユーザーが実際にPCを使う状況とは異なった条件でパーツ単位の評価をしている。SYSmark2004など実際のアプリケーションを使った第2世代のベンチマークはユーザーに近い条件で測定をしているが、しかし、速度を重視した評価にとどまっている。これからは、ハードウェアとソフトウェア、そして“ユーザーの体験”を総合的に評価できる第3世代のベンチマークが必要だ」(サルバドアー氏)

 既存のゲームベンチマークについてもサルバトアー氏は「平均FPSを用いるタイムデモ中心のゲームベンチでは、実際にユーザーがゲームを行う状況を再現していない」と述べ、ゲームベンチの結果は、ユーザーがゲームを行う場合よりも高い数値を示していると指摘する。


インテルが「ベンチマークと実際のゲームで負荷が異なる例」として示したデータ。Unreal Tournament 2004のtime-demo(左)と実際のゲーム(右)におけるメインメモリの転送レートを示している。time-demoにおける平均レートは808Mバイト/秒、実際のゲームにおける平均レートは952Mバイト


同じくUnreal Tournament 2004のtime-demoと実際のゲームで使われている命令セットの種類と頻度を比較。右の欄にある「実際のゲームで使われている命令セットの相対値」によると実際のゲームではtime-demoの1.06〜1.31倍ほどの命令セットが使われていることになる。このほか、DOOM 3のTimedemoでは物理モデルやAIロジックが使われていない、とインテルは説明している
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