高性能で静かなテレビ録画サーバ&エンコードマシンが欲しい!:PCサイト徹底カスタマイズ対決!:VALUESTAR GタイプX編(2/3 ページ)
高性能で静かで信頼性の高いテレビ録画&エンコードマシンが欲しい。そんなニーズにうってつけなのが「VALUESTAR GタイプX」だ。基本性能の良さ・高さに加えて豊富なBTOカスタマイズメニューにより、ユーザーニーズに応じた静音システムを構築できる。ネットワークテレビ機能なども搭載できるため、ホームAVサーバのベースとしても最適だ。
ダブルチューナ搭載で録り逃しなしのテレビ録画マシンに
利用スタイルに合わせたタイプXのBTOカスタマイズは、おおむね店頭販売モデルの「VALUESTAR X VX700/DD」に近い構成になった。筆者の場合、本格的なビデオ編集などは行わないので、Windows XPでは一般にミニマムとされる256Mバイトに余裕を持たせた512Mバイトで十分なのは、経験則からも分っている。CPUはPentium D 840(3.2GHz)も魅力的だったが、価格差が5万近いことも考慮して、結局Pentium D 820(2.8GHz)に落ち着いた。今回の趣旨から行くとCeleron Dは論外だし、シングルコアのPentium 4 630との価格差は5000円程度と、非常に値頃感もあったからだ。
HDDは必要に応じて増設というのが基本スタンスなのだが、RAID 5にも魅力があったので、160Gバイト×3のRAID 5構成とした。320Gバイトの実用容量が確保できるし、ほぼ同価格で250Gバイト×2のミラーリング(RAID 1)構成とするよりも実用容量を増やせ、信頼性も確保できる。これでもまだSerial ATAポート、内部ベイともに1つずつ空いているので、後々に大容量HDDを安価に追加することもできる。
重要なテレビチューナは、ダブルチューナタイプを選択。カードスロットオプションと合わせて約2万3000円と、機能を考慮すればかなりリーズナブルだ。単体販売もされている「SmartVision」の専用バージョンだが、ネットワーク配信機能も標準で備えているし、単体製品よりもぐっと進化している「おまかせ録画」機能も魅力である。この点は後ほど細かく触れることにする。
後はDVDマルチドライブをチョイスし、ゲームを基本的にやらない筆者的には、Intel 945Gの内蔵グラフィック機能をそのまま使うことで良しとした。チップセット内蔵のグラフィック機能でもDVI-D出力がちゃんと使える辺りも、やはり大手メーカー製品ならではと言える部分だ。これにOSとしてWindows XP Professonalをチョイスして筆者流のBTOカスタマイズは完了である。
VALUESTAR GタイプXのカスタマイズ案
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
最廉価構成 | 坪山構成 | |
CPU* | Celeron D 341(2.93GHz) | Pentium D 820(2.8GHz) |
OS* | Windows XP Home Edition | Windows XP Professional |
メインメモリ* | 256MバイトDDR2 SDRAM | 512MバイトDDR2 SDRAM |
ハードディスク(Serial ATA)* | 約160Gバイト | 約160Gバイト×3(RAID 5) |
光学ドライブ* | DVDコンボ | DVDスーパーマルチ |
グラフィックス* | チップセット内蔵+DVI-Dインタフェースカード | チップセット内蔵+DVI-Dインタフェースカード |
テレビ機能* | なし | ダブルチューナ |
ソフトウェア* | ミニマムソフトウェアパック | 標準ソフトウェアパック |
ディスプレイ* | なし | 未選択 |
カードスロット* | なし | SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード/PCカード/IEEE1394/AV入力端子 |
拡張スロット | PCI Express x16(空き0)、PCI Express、PCI×3(空きセレクションにより0〜2) | |
ベイ | 5インチ×2(空き1)、内蔵3.5インチ×4(空きセレクションにより0〜3) | |
ネットワーク | 1000/100/10BASE-T LAN | |
インタフェース | USB2.0×7、PS/2×2、S/PDIF出力、ライン入/出力、マイク | |
サイズ | 幅188×奥行き508×高さ405ミリ | |
重量 | 約17キロ | |
マウス/キーボード | 付属 | |
価格(税込み) | 10万4790円 | 20万7375円 |
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
ちなみに、NEC Directでは現在、国内のメジャーPCサイト5社が用途別にカスタマイズしたノートPC、デスクトップPCそれぞれのお薦めBTO構成を紹介している。同時に、読者が選んだ人気第1位のマシンが抽選で1名にプレゼントされる投票キャンペーンも実施している(投票はこちらから)。
フルパワーでも静か! やはり魅力の静音性
PCUPdateのレビュー記事でも触れられているが、やはり魅力なのは動作状態に関わらず極めて静かなことだ。
筆者宅でテレビ録画やマルチメディアサーバ、エンコード目的で使用していたデスクトップPCは、処理能力の割に低発熱で定評のあったPentium 4/2.4CGHzを搭載。HDDも5400rpmの製品をあえて選択し、排気ファンの回転数が可変式の電源ユニットを使用するなど、動作音に関してはそれなりに配慮していた。このため、マルチメディアサーバとして他のPCからアクセスされている程度なら十分静かなのだが、エンコード作業を始めるととたんに高まるCPUクーラーを中心とした動作音はやはり耳障りだった。
もちろんタイプXでも、エンコード作業を始めると水冷システムのファンの回転数が上がって動作音が大きくなるが、意識して確認しようとしないと分からない程度。エンコード作業開始時には確かに動作音の変化に気が付くが、作業が終わった時の変化には気が付かないのだ。
筆者の場合、PCが寝場所に同居しているのだが、以前のPCでは深夜にテレビを予約録画している場合などに、PCの起動音でふと目が覚めてしまうことがあった。多くのPCは起動時にCPUファンなどがフル回転してしまうので、録画中は十分静かだったとしても、最初の数秒間だけはどうしても動作音が大きくなってしまうのだ。
しかしタイプXは、そもそもフルパワー動作時でも静かなので、起動時に目立つのはHDDの起動音程度である。今回はRAID 5構成としたため、データの読み書き時には常に3台のHDDにアクセスするという点で動作音的には不利なのだが、ケースにも騒音対策が施されているためか、低くくぐもった音が漏れ聞こえてくる程度だ。以前のPCと同様に深夜に予約録画してみたが、それで目が覚めることもなかった。これならPCが耳元にでもない限り、動作音が気になることはないだろう。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
提供:日本電気 株式会社
制作:ITmedia +D 編集部/掲載内容有効期限:2005年11月30日
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.