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キヤノンのフラッグシップ複合機がまったく新しく生まれ変わった――PIXUS MP950(2/5 ページ)

2004年は単機能プリンタの一新で市場を制したキヤノンが、2005年は本格的に複合機ラインアップを展開する。最上位の「PIXUS MP950」は、昨年モデルの最上位だった「PIXUS MP900」の後継だ。型番的な違いは小さいが、中身はまったく別物といえるほど進化している。

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液晶モニタの表示品質はいまひとつだが、ヘルプ表示などで操作性は良好

 MP950の液晶モニタと操作パネルは、原稿カバーの上面に設けられている。原稿カバーの上げ下げと一緒に動くが、原稿台からはみ出る大きな原稿を載せたときでも、操作パネルが隠れない。液晶部分は開閉式になっており、ノートPCと同じように開け閉めする。液晶サイズは大型の3.6インチだ。

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 液晶モニタの表示品質は残念ながらそれほど高くない。操作や画像確認にはまったく問題ないが、見下ろしの視野角が狭いのだ。さらに液晶画面が上を向く角度が小さいため、MP950を設置する場所の高さによっては、操作性が損なわれる。おおまかな感覚でいうと、本体上面の位置が腰あたりの高さだとかなり見にくく(画面を上から見下ろすため)、画面を正面から見るように少しかがまないとつらい。本体上面が胸の位置くらいなら、視野角を気にせず使える。一般的なデスクやテーブルに設置して、座って操作するのが最適だろう。

 操作パネルと液晶メニューの使い勝手は良好だ。基本的な操作の手順は、まず左側のモードボタンで動作を選び、円形の4方向ボタンと中央のOKボタンで各種設定、モノクロ/カラーのスタートボタンで動作を実行する。メニューボタンを押すと各モードのトップメニューに戻り、戻るボタンやストップ/キャンセルボタンでメニュー階層を行き来する。アイコンやグラフィックを多用した液晶メニューは分かりやすく、メニュー項目の機能や操作を簡単なヘルプテキストで表示してくれる点にも好感を持った。

 用紙関連と画質調整機能は用紙/設定ボタンのメニューに集中しているが、用紙種類とサイズが各モードで共通設定になるのは若干使いにくい。例えば、コピーモードは「A4普通紙/標準画質」、メモリカードモードは「L判フォト用紙/きれい画質」で使う場合、モードを切り替えるたびに用紙設定を変更する必要があるからだ。各モードごとに、用紙設定を記憶してほしかった。

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