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きょうは「RADEON X1800 CrossFire Edition」の性能に酔ってみたGPU(3/4 ページ)

前回行った「NVIDIA SLI」と「CrossFire」の対決はGPUの世代差が災いしてNVIDIAの優勢勝ち。しかし「クリスマスまでにはなんとか」とATIが予言したとおり、ようやく最高峰の「マルチGPU」で雌雄を決するときがきた。笑うのはどっちだ?

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DOOM3(timedemo demo1)


FarCry(HardwareOC River)

総じて高い最高級のCrossFire

 ベンチマークの結果を検討する前に、触れておきたいことがある。もともと、RADEON X1800XTの定格クロックは「コアクロック625MHz、メモリクロック700MHz」である。RADEON X1800XTとGeForce 7800GTXのパフォーマンスを比較した記事では、それぞれ「定格動作」させた状態で性能を測定している。

 しかし、ATIから提供されたRADEON X1800 CrossFireはCatalyst Control Centerでコアクロック600MHzを示している。ATIに確認してみると、RADEON X1800 CrossFireは定格のコアクロック600MHzになることを認めている(メモリクロックはRADEON X1800XTと同じ700MHz、転送レートで1.40Gbps相当)。

 そういうわけで、GeForce 7800GTXとRADOEN X1800XTのそれぞれ2枚差しの比較、である。コアクロックが低くなったとはいえ、単体構成でもなんとかGeForce 7800 GTXを上回るパフォーマンスを示しているので、2枚差しでもNVIDIA SLIの性能を上回る結果を残している。

 Futuremark系のベンチマークでは、概ねCrossFireのパフォーマンスがNVIDIA SLIを押さえ込んでいる。しかし、低解像度条件では圧倒的であるものの、高解像度条件になるとその差は縮まってくることに注意したい。

 Aquamark3もCrossFireの優勢。ただ、こちらも低解像度条件で付けた性能差が高解像度条件になると縮まってくる。この傾向はDOOM 3のtimedemoでも同様だ。FarCryのベンチマークでは、テスト条件で差が出てこないのは両者同じながら、CrossFireが一律好成績である。

 面白いのは、Futuremark系ベンチマークにしろ、Aquamark3にしろ、DOOM3にしろ、「1600×1200ドット、nonAA、nonAniso」の条件でCrossFireがいきなりNVIDIA SLIに差を付けられていることだ。これより重負荷条件になると、両者の差は再び開いている。

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