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NEC最新ノートでYonahのパワーをチェックする──NEC LaVie RX LR900/ED(4/4 ページ)

NECのLaVie RXが未発表のインテルの新プロセッサを搭載した。シャシーは従来製品とほぼ同じだが、内部は、いわゆる“Napaプラットフォーム”の採用で大きく改良されている。今回は、LaVie RX(LR900/ED)でその性能に迫っていきたい。

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3DMark05 Score

 3Dベンチマーク「3DMark05」では、Pentium 4 630とPentium D 820が、LaVie RXを上回った。これはおそらく本機搭載チップセットに内蔵されているグラフィックスコアの動作クロックがIntel 945Gに比べて若干低いことが影響しているのではないだろうか。現時点ではチップセットが正式に発表されていないためクロックは不明だが、Intel 915ファミリーでもデスクトップ向けのIntel 915GよりIntel 915GMのコアクロックは低かった。

 メインメモリもLaVie RXがDDR2-533であるのに対して、Pentium 4 630とPentium D 820のシステムはDDR2-667に対応している。このことも結果に影響したと考えることができるだろう。ただ、どちらにせよ、NVIDIAやATIの最新GPUなどに比べると性能が低いことには変わりなく、そういう意味では、Intel 945Gであろうと、本機の内蔵チップセットであろうと、あまり差はないといえるのではないだろうか。

処理能力は上がり、バッテリー駆動時間は延びるNapa

 以上のように、Yonah 1.66GHzを搭載したLaVie RXは、従来からのCPUとなるDothanコアのPentium M 745(1.8GHz)を上回るのはもちろんのこと、シングルコアのPentium 4 630(3GHz)をも上回る性能を発揮している。ノートPCとしてはこれまでにない処理能力を実現していると言っていいだろう。

 もう1つ、Napaプラットフォームが、プラットフォーム全体で平均消費電力が下がっているという事実も指摘しておきたい。すでに述べているように、本製品と従来モデル(LR700/DD)との違いはCPU、チップセット、無線LAN程度で、ほとんどのスペックは同じである。

 バッテリーの容量も同様で、本製品と従来モデルは同じ容量のバッテリーとなっている。従来モデルのバッテリー駆動時間はJEITA測定法によるメーカー公称で約3.6時間だったのに、本製品は約4.1時間と30分も伸びている。Napaプラットフォームにしただけで、30分もバッテリー駆動時間を稼ぐことができたことになる。

 この点はノートPCにとって重要なポイントと言える。性能が大幅に向上したのに、バッテリー駆動時間はむしろ延びた、これがNapaプラットフォームのメリットだということができるのではないだろうか。

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