デルの「Quad SLI」対応PCの中身を見てみました:2006 International CES(1/2 ページ)
一見地味に思われがちなデルのPC。しかし、ゲームに特化した「XPS」シリーズをはじめとして、今となってはかなりユニークなラインアップをそろえている。CESで登場したコンセプトモデルも、ユーザーに強烈なインパクトを与えてくれた。その詳細を紹介しよう。
5日に行なわれたDELのCEO、マイケル・デル氏のインダストリインサイドセッションで紹介されたハイエンドゲームPC「XPS 600 Renegade」とインテルの基調講演でも登場した20インチ液晶ディスプレイ搭載コンセプトノート「XPS Mobile」は、「デルのマシンって、コストパフォーマンスがよくて確かに買いやすいけど、なんかちょっとねー」というイメージを払拭する強烈なインパクトを与えてくれるPCだ。
ここでは、衝撃のデビューの翌日に行なわれたプレスミーティングで説明された内容から、「デルにしておくにはもったいない」デスクトップPCとノートPCを紹介しよう。
液晶一体型PCに近い性格の「Mobile」
20インチワイド液晶ディスプレイを搭載したノートPCは「コンセプトモデル」という位置づけ。液晶一体型と見間違うようなデザインは今までのInspironシリーズとは一線を画している。重さは15ポンドだが本体に「取っ手」が付いていて部屋を移動するぐらいは容易にできる感じだ。
キーボードが取り外せるようになっている。当然キーボードはワイヤレスで、離れたところから本体をコントロールできるようになっている。キーボードを取り外した状態を見ると、姿はノートPCなれど、使い方としては、日本のPCメーカーが販売しているデザインをAV機器風にした液晶一体型PCに近い。
大きな液晶ディスプレイと斬新なデザインに目を奪われがちだ。しかし、ノートPCのように収納もできる。部屋から部屋への移動も可能。キーボードを取り外せばリビングPCのように使えるデザインのよさ。大画面テレビと接続してデジタルコンテンツをHDで楽しむ。そういった柔軟性にとんだ使い方にも対応できるのもXPS Mobileの特徴として評価できるだろう。
ただ、リビングPCという側面がクローズアップされると、逆に「20インチワイド」という液晶ディスプレイのサイズは「ノートPCとしては高いけどリビングPCとしては小さい」ということにもなるかもしれない。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.