きょうは「GeForce 7900シリーズ」「GeForce 7600 GT」の性能を調べてみた:グラフィクスカード(4/4 ページ)
90ナノプロセスといった意欲的な進化もあるものの従来の高クロック版ともいえるGeForce 7900と、地味ながらも意外にも多くのユーザーが待ちにまっていた新世代ミドルレンジのGeForce 7600GTとそのパフォーマンスは興味深い。はたして競合他社を圧倒することはできるだろうか。
「GeForce 7600 GT」対「RADEON X1600 XT」ともう1人
今回登場した新しい3つのGPUのなかで、実は最も進化し、かつ、最も多くのユーザーに注目されるのが2万円台半ばの実売価格が予想されるGeForce 7600 GTだ。ATIが新世代GPUのRADEON X1600XTを投入したあとも、NVIDIAのミドルレンジGPUは旧世代のGeForce 6600GT、そして、同じ旧世代アーキテクチャながら、ハイエンドクラスから移行してきたGeForce 6800 GSがRADEON X1600 XTを迎え撃ち、パフォーマンス的にはかえって優勢でもあった。
そういう意味ではGeForce 7600 GTの3D性能的な存在意義にとって真の競合となるのはGeForce 6800 GSであるかもしれない。そこで、ここではこの3者のパフォーマンスを比較してみる。
GeForce 7600 GTは圧倒的である。RADEON X1600XTはもちろんのこと、安泰のミドルレンジGPUと思われたGeForce 6800 GSもすべてにおいて上回っている。GeForce 6シリーズの役割はハイエンドからミドルレンジに移行してきてコストパフォーマンスで勝負する、というあたりにあったのだが、これならGeForce 7600 GTに役目を引き継いでそろそろ引退してもいいかもしれない(さらなるローレンジへの移行があるのなら、NVIDIAはともかくとして、ユーザー(とPCゲームベンダー)は大喜びではないだろうか)。
さて、ここまで見てきて「2枚差し対決はどうなったのだ」と思っているユーザーは多いだろう。今回の評価作業でも、GeForce 7900 GTXによるNVIDIA SLI構成とRADEON X1900 CrossFire Edition&RADEON X1900 XTX構成でベンチマークを走らせた。しかし、その結果は再考を要する傾向を示していたので、ここではすべてを掲載せず今しばらく調査の時間をいただきたい。参考までに3DMark05と3DMark03の3DMarkの値とAquamark3の結果をここに掲げておく。
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