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地デジ+Viiv+スマートデザインは理想のAVセンターPCか──日立「Prius Deck DH75P2」2006年春の地デジ対応モデル連続レビュー(1/3 ページ)

地デジチューナー、Viiv、Pentium D、HDMIなど、最近のPCでトレンドとなる機能をもらさず盛り込んだハイパフォーマンスなリビングルームPCが「Prius Deck」だ。今回はリビングルームへの設置を想定しながら、地デジとViivを中心にその使い勝手と機能をチェックしてみよう。

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photo 日立製作所「Prius Deck DH75P2」。実売価格は30万円前後(+D Shoppingで最安値をチェックする)

 Prius Deck DH75P2は、日立製作所「Prius」シリーズのフラッグシップに位置付けられるデスクトップPCだ。極めてスリムな筐体にデュアルコアのPentium D 920、1Gバイトのメモリ、250Gバイト×2のストライピング(RAID 0)構成で出荷される計500GバイトのHDD、2層DVD±R記録対応のDVDスーパーマルチドライブを搭載する。

 グラフィックス機能はチップセット内蔵のIntel GMA 950仕様であるが、FINAL FANTASY XIの動作保証PCとして認定されており、PCとしての基本性能はかなりリッチだ。さらにPrius Deckシリーズとしては待望の地上デジタル放送チューナーが内蔵され、画質劣化のないTS録画もサポートする。

 液晶ディスプレイは1360×768ドット表示対応20インチワイドのものが付属する。同社の液晶テレビ「Wooo」シリーズと同じくS-IPSパネルを採用し、上下/左右170度の広い視野角と高いレスポンス、そして鮮やかな発色を実現する。PC利用時でも発色がきつ過ぎるなどのデメリットは皆無で、TV利用とPC利用をしっかり両立している。ドットピッチもおおむねアスペクト比4:3の17インチディスプレイと同程度であり、机上におけるPC利用時にも大きすぎず無理のない画面サイズだ。

 特徴となるのは、やはり省スペース性と使い勝手を両立した独自のデザインにある。ユーザーの手の届く範囲にあるべき電源スイッチやDVDドライブ、メモリカードスロット、USBポートは付属ディスプレイに実装されている。本体はディスプレイ背面に横向きに置けるよう工夫され、ディスプレイ一体型なみのフットスペースで設置できる。また、本体を横置きにしてリビングルームのAVラック内に収めることも想定できるなど、レイアウトの自由度は非常に高い。キーボードやマウスは無線ワイヤレスタイプのものが付属する。

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非常にスリムな筐体を採用する。地上デジタルチューナーカードにD4出力端子を、DVI-D形状の専用ディスプレイ出力、HDMI端子、角形光デジタル出力端子などを備える(写真=左)。ディスプレイ背面に設置することで液晶一体型と同程度のフットスペースも実現する(写真=右)
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付属する20インチワイド液晶ディスプレイに、スロットインタイプのDVDスーパーマルチドライブやメモリカードリーダー、ヘッドフォン端子、USB 2.0端子などを搭載する(写真=右下)
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