W杯開幕にすべり込み――アキバでBDドライブが販売開始:週末アキバPickUP!(2/4 ページ)
アキバ各ショップに入荷された注目製品をITmedia取材班がピックアップする「週末アキバPick UP!」。今週のキーワードは「BDドライブでキックオフ」「微妙な7950 GX2」「うそ!? これウチの製品!?」「ノートPCを6500円で入手」だ!
GeForce 7950 GX2搭載製品が各社から続々登場
今週の火曜日、NVIDIAの新GPU「GeForce 7950 GX2」を搭載した製品が各社から登場した。その多くがリファレンス仕様でありながら、価格は7万から10万円までと大きく開きがある。秋葉原全体で見る在庫はそれほど多くないが、各ショップで入荷されており週末でも余裕で入手できそうだ。
GeForce 7950 GX2を搭載するグラフィックスカードは、2つのGPUをセットで使用するため、1基のPCI-Express x16スロットでSLIを構築できるのが特長だ。リファレンス仕様では1GバイトのDDR3メモリを搭載し、メモリクロック1.2GHz/コアクロック500MHzで動作する。2枚の基板を貼り合わせた構造で、メイン基板側にDVI端子2基とTV-Out1基を搭載。サブ基板側には通気口が開けられている。
すでに組み込み用として出回っているGeForce 7900 GX2に比べて消費電力が低く、搭載するクーラーも小型化しているなどの違いがある。
合計4個のGPUを使った「Quad-SLI」をサポートしているが、現在単品で販売する製品には対応ドライバが同梱されておらず、NVIDIAの公式サイトでも公開されていない。
入荷を確認できた製品は8モデル。各製品の価格とパッケージは以下のとおり。
このように複数のラインアップがそろったものの、ほとんどのショップで売れ行きはイマイチという。パソコンショップ・アークは「新たにマシンを組むなら魅力的ですが、DDR1環境では性能をフルに発揮できないようです。Socket AM2マザーへ移行するまで、待ちに徹するユーザーが多いのでしょう」と、夏のブレイクを期待する。なお、将来のQuad-SLI構築を目指して2枚同時購入した猛者は、いなかったようだ。
さて、リファレンス仕様のグラフィックスカードで、今回のように最大3万円の価格差が出ることは非常にめずらしい。そのため「高級志向で売るELSAを除いて、高価なモデルはオーバークロックしているのかもしれない」と憶測するショップもある。
しかし、多くのショップはNVIDIAが価格を縛らなくなったのが原因と考えている。高性能なラインアップを積極的に販売するメーカーはGeForce 7950 GX2カードを安く売り、ミドルレンジで利幅を稼ぐ戦略のメーカーは象徴的に高く値付けするというわけだ。
ショップの意見に従って今回のラインアップを比べれば、今後の各メーカーの方向性が垣間見えるかもしれない。
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