未発表のGPUがアキバに登場したいつもと違う理由:週末アキバPickUP!(2/4 ページ)
強風と大雨が襲った秋葉原で、忙しく駆け回るユーザーをチラホラ見かけた。彼らのめあては金曜日から発売されたGeForce 7900 GTO。キーワードは「GTO」「35ワット」「ハイブリッド」「電飾名札」だ!
発熱量35ワットのAthlon 64 X2と、おあつらえ向きのクーラー
今週の木曜日、デスクトップCP向けのデュアルコアCPUでもっとも低い省電力で動作する「Athlon 64 X2 3800+」が複数のショップに入荷した。在庫は少数で、価格は4万7000円~5万1000円だ。
今回登場したAthlon 64 X2 3800+はSocket AM2対応で、省電力が35ワットに抑えられているのが特徴。動作クロックは2.0GHzで、512Kバイト×2の2次キャッシュを搭載している。Athlon 64やSempronの35ワット版は7月から出回っているが、Athlon 64 X2では初登場となる。
入荷したT-ZONE.PC DIY SHOPは「Socket AM2マザーで静音マシンを組みたい人にはお勧めできます。ただし高価なので、イチからパーツをそろえるならCore 2 DuoのTシリーズ(ノート向けシリーズ)のほうがいいでしょう」と話す。入荷した各ショップで、注目を集めるものの購入に結びつかないという、同じような感想を聞いた。
ただ、35ワット版Athlon 64 X2のおかげで、普段以上に注目を集めているパーツもあった。水曜日からアキバに出回っているサイズのCPUクーラー「忍者plus Revision B」だ。価格は4000円弱で、在庫は潤沢だ。
忍者plusは12本の銅製ヒートパイプで熱を吸い上げ、大型のアルミフィンで放熱する人気のCPUクーラー。Revision Bになって、従来のLGA775/Socket 939/940/754/478に加え、Socket AM2にも対応した。
BLESS秋葉原本店によると、サイズ扱いのCPUクーラーは「XP-120」などのサーマルライト製品と「忍者」シリーズが人気を集めているという。「忍者シリーズは、特に静音性を重視するユーザーの人気を集めています。消費電力の低いCPUならファンレスで使う人も多いですね」とのこと。
今回、忍者plusはバージョンアップしたことで、Socket AM2対応CPUに利用できるようになった。そこで、静音ユーザーに熱視線を送られているのが、先のAthlon 64 X2 3800+というわけだ。
T-ZONE.PC DIY SHOPは「35ワットの消費電力なら、デュアルコアCPUでもファンレスが不可能ではなくなりますね。静音性を犠牲にせずにハイパフォーマンスが目指せるのは魅力的です」と話す。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.