オンキヨー、S/N比115デジベルを実現した7.1ch対応サウンドカード「SE-200PCI」
オンキヨーは、7.1ch出力対応の高音質サウンドカード「SE-200PCI」を発表した。
オンキヨーは11月20日、PCオーディオ製品群「WAVIO」の新製品として、高音質サウンドカード「SE-200PCI」を発表、12月10日より発売する。価格はオープン、予想実売価格は1万8000円前後だ。
SE-200PCIは7.1chサラウンドサウンド再生に対応したPCI接続のサウンドカード。回路構成と搭載部品を改良し、再生S/N比を前モデルSE-150PCIの110デジベルから115デジベルに強化しているのが特徴だ。また、アナログ出力に加え、デジタル出力も24ビット/192kHzの音声に対応している。
音声出力は特に2chの品質にこだわっている。D/A変換時に生じるパルス性ノイズを除去するため、VLSC(Vector Linear Shaping Circuitry)回路を左右独立で配置する点はSE-150PCIと同様だが、SE-200PCIでは、左右独立かつシンメトリーに配置することで、左右の信号バランスに配慮した。VLSC回路専用の電源部も左右独立電源としつつ、大容量化している。
コントロールチップはSE-150PCIと同じVIA Envy24HT、デジタル信号をアナログ信号に変換するDACにはウォルフソンのWM8740を搭載。クロック回路は、従来の約5倍の精度を持つ発振周波数偏差±10PPMの水晶発振子を採用する。DACのデジタル電源部とデジタル入出力端子部には、高周波特性に優れたコンデンサのOS-CONを配置した。また、回路全般にオンキヨーがチューニングした音声信号処理用のAUDIOコンデンサを実装し、ノイズ成分を各所で排除する。
基板上に配置された厚さ1ミリの銅バスプレートは、グラウンドからのノイズを低減させるための工夫だ。従来は、2chアナログ出力回路のみに銅バスプレートを装備していたが、SE-200PCIでは7.1ch出力回路にも追加した。また、DACからの信号出力は、従来のシングルエンド出力から差動出力方式に変更することで、グラインドからのノイズ進入を抑えている。
インタフェースは、ステレオRCA入力×1、マイク入力×1、光デジタル入力(角形)×1、ステレオRCA出力×1、光デジタル出力×1、アナログ7.1ch出力(フロント左右、センター、リア左右、サラウンド左右、サブウーファー)に対応。アナログ7.1ch出力は、付属のマルチ入出力ケーブルを接続して行う。
対応OSは、Windows XP SP1以上もしくはWindows 2000 Professional SP3以降。Windows Vistaのサポートに関しては、現状で7.1ch出力の動作確認を進めており、Vistaリリース後にステレオ対応ドライバをβ版などとして提供し、後日7.1ch対応ドライバを提供する予定という。
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