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開放、共有、そして幸せになる――「FONジャパン La Fonera」“タダ”で幸せになるソフトウェアパラサイト(2/4 ページ)

自分の幸せは他人の幸せを前提に――そんな無線LAN共有サービスが日本に上陸した。明日(12月9日)まで無料で入手できる無線LANルータ「La Fonera」をゲットしたので、さっそく検証してみた。

幸せへの第一歩――La Foneraが届きました

 La Foneraのサイズはタバコのボックスよりもほんの少し大きい程度と、かなりコンパクトだ。コネクタは有線LANが1つとACアダプタだけ。設置は簡単にできる。ACアダプタを接続してしばらくするとINTERNETのインジケータが点灯するはずだ。

届いた内容物(写真=左)。ステッカーが2枚入っている。自分のアクセスポイントをアピールするためらしい。CD-ROMに入っているのはマニュアル。多言語に対応したマニュアルが添付されているが、日本語マニュアルは別紙(写真=右)。
インタフェースは有線LANとACアダプタのみといたってシンプル(写真=左)。アンテナは0度/45度/90度で固定されるタイプだ(写真=右)

 さて、無線LANが利用可能なPCから「ワイヤレス ネットワーク接続」を開き、「利用できるワイヤレス ネットワークの表示」を選択すると新たに2つのアクセスポイントが見つかる。このうちSSID「FON_AP」が外部に公開されるアクセスポイントになる。セキュリティで保護されていないネットワークだ。もう1つはSSID「MyPlace」。こちらはセキュリティで保護されたプライベートなアクセスポイントとして利用できる。

 まずはLinusになるために自分がアクセスポイントを設置したことをFONに通知しよう。先ほどの新しいアクセスポイントのうち、パブリックな「FON_AP」に接続する。セキュリティで保護されていないため、単純に「接続」をクリックするだけで接続できるはずだ。接続が完了したらブラウザを起動し、どこでもよいのでアクセスする。

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 すると自動的にFONの認証ページにリダイレクトされる。ホテルなどのインターネット接続サービスでよくあるパターンだ。ここでFonero登録時のメールアドレスとパスワードを入力して認証がすれば、その後はほかのサイトにもアクセスできるようになる。他者のアクセスポイントに接続する場合も同様だ。

ワイヤレスネットワークを検索すると新たに2つのアクセスポイントが検出される(画面=左)。外部公開アクセスポイントは暗号化されていない。つまり、接続にはキーなどは必要なく、その後ブラウザ上から認証処理を行う(画面=中央)。どこかにアクセスしようとするとFONの認証画面にリダイレクトされる。ホテルのインターネット接続サービスなどでよく見かけるタイプだ(画面=右)

 初回時はルータの登録を行う。住所をずいぶんと詳細に入力させられるが、あまりきちんと入力しなくても通るようだ。登録が完了すればAlienからLinusになる。おめでとう。これで世界中の「FON_AP」を無料で利用できるようになった。

 また、SSID「MyPlace」に接続すればセキュリティで保護された、通常の家庭で使うワイヤレスネットワークとして利用できる。自分自身のルータを使う場合はこちらを選択するとよいだろう。接続にはWPAのキーを入力する。キーはデフォルトでLa Fonera背面に貼られたシールに書かれているシリアルナンバーになっている。

ルータを登録して初めてLinusとして他者のアクセスポイントを利用する権利を獲得できる。アドレスバーを見るとどうやらLa FoneraのMACアドレスを送っているようだ(画面=左)。ユーザメニュー。コミュニティサイトの一面もある(画面=右)

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