5分で分かった気になる、1月のアキバ事情(1/3 ページ)
1月30日にWindows Vistaが発売され、アキバは新しい時代の幕開けを迎えた。CPUは“クアッド”をキーワードにIntelとAMDが新モデルをリリース。一方で、街から姿を消すショップも2店……。
Vista解禁で胸をなで下ろすショップ
1月30日午前0時、Windows Vistaの発売が解禁となり、各地でカウントダウンと歓声が響き渡った。20店舗近くのショップが参加し、アキバの深夜販売史上で最大規模のイベントとなった。
マイクロソフトのバックアップもあってか、ゲストを多数迎え、各ショップが独自のプレゼントをオマケするなど、至れり尽くせりの豪勢な“お祭り”だったが、参加したユーザーの数はやや少なめで、深夜販売限定の「Windows Vista Ultimate α」が売れ残ったショップも少なくない。ただ、この結果は多くの店員にとって、良くも悪くも「予想内」だったらしく、落胆のコメントは数えるほどしか聞かなかった。
自社ブランドのPCを販売している某ショップの店員さんは「Ultimate αは多少残ってしまいましたが、まずまずの結果だと思います。それよりもVistaが解禁したことで、買い控えムードが解消されるのが嬉しいですね」と話した。
年末からのアキバを振りかえると、“Vista乗り換え需要”でメモリが売れ出したのも1月に入ってから。Vistaに対する反応は意外と薄く、買い控えに苦慮するコメントも聞かなかった。しかし、同店員さんは「数カ月スパンで見ると、確実にVistaの影響を受けています。新しいOSの登場が予定されながらも長らく延期されたことで、ユーザーの購入意欲が慢性的に削がれた感がありますね。今後、買い控えの反動が来ることを期待したいです」と語っていた。
とにかく、ようやくVistaが世に出回った。およそ2年分の買い控えが、どれほどの反動を起こすのが注目していきたい。
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